TOP   小さな発想で  蕎麦酔夢「吉田村」  写真で語る ブログ   リンク集

No.89  2006.10

60 ◎ 社会貢献? ・・・・ ミニわらじ 「2006・9・31」

  岐阜県白川郷・合掌造り集落、観光客で大賑わい。道端に簡易な小さな店を出す高齢者がいた。その男性が作っているものは「ミニわらじ」、値段を見ると1個100円。聞けば、作るのに30分かかるという。8時間作って16個で1600円、とても採算ベースにほど遠い。この男性、「この集落に観光客がきてくれる恩返しだよ。いろんな人と交流でき、楽しいよ」「でも、観光に携わっていない家庭は、生活が覗き見される不安で大変なんだよ」。この男性も、この集落でのんびり老後を過ごすことは無理ということで、それならばと社会貢献を思いたったのでしょう。観光客がくることは、喜びばかりではないんですね。  

59 ◎ 飲酒運転不安 ・・・・ タクシー 「2006・9・31」

  群馬県前橋市で、考えたくもないような飲酒運転がありました。夜中の午前様の頃、タクシーの運転手が行き先を3回も間違え、お客と口論になった。客は交番へ通報し調べた結果、この運転手は350mlの缶ビール2個と焼酎200mlを飲んで運転していたことが判り逮捕された。この運転手は、履いていた靴下に焼酎の小瓶を隠し持っていたという。事故発生はなかったというが、困った時代になりましたね。    

58 ◎ うれしい豊作 ・・・・ キノコ 「2006・9・30」

  全国のキノコ便りに耳をすますと、「黒シメジが豊作」 「桜シメジが豊作」 など、キノコ豊作の雰囲気ですね。山へ入ると、キノコが例年より多い感じがします。私はキノコの分別にうといので採らない。山で収穫してきた高齢者に聞いたら、「今年は豊作だなあ」という答えが返ってきました。キノコ採りファンにはうれしいことですね。夏以降の天候がキノコ型だったのでしょう。でも、毒キノコには注意をして下さいね。

57 ◎ 農家が本腰 ・・・・ 休耕田で山菜栽培 「2006・9・30」

  山菜類の「三種の神器」は、フキ・ワラビ・ウド。この山菜を田畑で栽培しようという運動を、新潟県朝日村で本格的に進めるという。田舎に住む人は、「山菜は天然物を食べるのが当たり前」と思っている。ところが、道の駅などでの山菜販売は絶好調。逆に、山菜採りのマナーの悪さから、入山禁止が増加中だという。必然的に、山菜採りの高齢化も加わり品不足は深刻。取りあえず、一旦植えれば10〜20年収穫できるという「わらび」に挑戦するという。全国では多くの人が山菜栽培に挑戦している。北斗市内でも、ウドやタラの芽などを作っている農家もある。朝日村の成功を祈りたい。

56 ◎ 快晴 ・・・・ 敵はスモッグ 「2006・9・29」

  大分以前だが、「スモッグ」という言葉が社会問題となったことがある。光化学スモッグが発生すると空がかすむ。発生する「浮遊物質」が光をさえぎるのだという。出張した時の東京の早朝、永田町のホテルから見える富士山はクッキリだが、車や人が動き出す時間になるとボンヤリとなった。今回旅をして、スモッグの仕業を思い知らされた。岐阜県・乗鞍岳にバスで登ったら、快晴の空に3,026mの頂上がクッキリ、遠くの北アルプスの槍ケ岳や穂高岳もクッキリ。翌日、勇んで山梨県の身延山(1,153m)山頂に立った。天気は快晴。しかし、スモッグの影響でかすむ富士山だった。南アルプスの北岳などもスモック連峰。東京の大都会が近いと、空の環境も違うんですね。

55 ◎ 飲酒 ・・・・ 基準 「2006・9・28」

  飲酒運転問題がこれほど世間を騒がせているにもかかわらず、減りませんね。反社会への挑戦なのでしょうか。深酒や午前様になるまでの飲酒、アルコール愛飲者なら誰でも経験あるのでは。そして二日酔いも。二日酔いは人それぞれのように感じます。次の日の夕方までスッキリしない人もいると聞く。こういう中、二日酔いで出勤しても、社会では当たり前のことと認知されてきたように思う。むしろ、二日酔いで出勤は美談にしている場合もあるのでは。飲酒という基準がわかりづらいなあ。 

54 ◎ 繁昌の陰 ・・・・ 観光収入無関係家庭 「2006・9・27」

  ユネスコ世界文化遺産に登録された、岐阜県白川郷の合掌造りの荻町を訪ねた。展望台から地域を見渡すと、一般住宅も結構ある。街を歩くと、観光で生活している家、観光を生活の足しにしている家、観光と全然無関係の家に分かれことが見える。観光とは無関係の家、この方々にはお気の毒ですよ、という声を聞かされた。私が散策した日は日曜日のため、観光客であふれ、どの道もごった返していました。一般の家は、観光客が来るため洗濯ものは干しづらく、家の周りも整理整頓、家の中も覗かれないように ・・・・ 神経をすり減らす毎日だという。わかるなあ、その気持ち。私もいやな思いをさせたひとりになった。

53 ◎ 「せこい」言い逃れ ・・・・ 逮捕 「2006・9・27」

  笑い話のような飲酒運転逮捕。横浜市の午前2半頃、進路変更のウインカーを点滅させないで走る車を警官は停止させた。ドアを開けると酒のにおいがしたので、降りるよう求めたと言う。そうしたら、車内にあった缶酎ハイを2〜3口飲み、「今飲んだ」と主張。子どもだましのようなことですね。警官も言い訳にまどわされず即逮捕。こういう「せこい」ことを考え実行することに驚くなあ。逮捕された男性は26歳。 

52 ◎ 将来不安 ・・・・ 白鳥大橋 「2006・9・26」

  フェリーから見る白鳥大橋は、陸から眺めたのとは違う巨大橋を感じさせる。JRのスーパー北斗からは見てはいたが、間近かで見るのは初めて。室蘭港は別名・白鳥湾と呼び、これが名称の由来だそう。関東以北最大の吊橋の総工費1153億円には、正直言って驚く巨費。2003年度の維持費51億円にも、・・・・ 言葉を失う。全長1380mの夜間ライトアップは感動を与える。この電力は風力発電で自賄。日本道路公団は、採算が合わないということで、通行料金は暫定無料になっている。素晴らしい橋で経済効果も上がっているのだろうが、負担する国民のことを考えると ・・・ 悩みのタネですね。 

51 ◎ ポッと花を咲かせたい ・・・・ お客様の心に 「2006・9・26」

  林家正蔵さんの言葉。先輩が私の講座を見ていて、「ダメだ」というんです。「師匠、何がダメですか?」とたずねると、「お前の落語は楽しんでいない。お客様に緊張感が伝わってしまう。緊張や一生懸命が勝ちすぎたものは笑えないんだよ」と。本当にそうなんです。噺家が楽しんでやらないと、お客様は楽しめないんですよ。そのためにも、稽古では苦しんで苦しんで修練して、腕を磨いておかないといけない。 

50 ◎ 農業は自営 ・・・・ 日本の伝統 「2006・9・25」

  外国からの農産物輸入拡大が、農家の衰退につながっている。大規模経営をすれは経費が小さくなることは重々分かっているはずである。しかし、農家はそれぞれ、子孫代々美味しい米・野菜作りのために土づくりをしてきた自負があると思う。それを集団や大組織経営に転換しろといっても、そう簡単に心を変えることができない歴史がある。石川県山中町の田んぼの脇に朝顔が植えてあった。農家が、行き交う人にやすらぎを与えるために咲かせているのでしょう。これが個人経営のいいところですね。

49 ◎ 鼻をへし折る作業 ・・・・ 謙虚でいるため 「2006・9・25」

  林家正蔵さんの言葉。親父の林家三平は、「お日さまのように、明るく楽しい落語家にならないとお客様に元気を送れないよ」と。だから常に前向きでいたい。反省すれども後悔はしない。自分はこの言葉に「謙虚」を足したい。一番怖いのは、人に対しても、芸に対しても「謙虚」でいられるかどうかです。自分自身で、鼻をへし折る作業を常に心がけています。こういう謙虚な姿勢、言葉では分かっているのですが ・・・ 私も反省です。

48 ◎ 農業の衰退 ・・・・ 高齢化 「2006・9・24」

  石川県の農漁村地帯を見ると、北海道と比べ耕作している面積が小さいですね。農作業をしている光景は、高齢者の仕事という感じです。昭和44年頃から起こった米価闘争はすごかった。国会議員会館前の座り込みや、全国的集会の熱気、農業団体の国政選挙における圧力団体化、など農業関係のエネルギーはものすごかった。農業従事者の高齢化時代、そんな昔のエネルギー復活は想像すらしがたい。食糧確保の保護政策は、国の一番大切な役割なのになあ。  

47 ◎ かけた恩は水に流せ? ・・・・ 受けた恩は石に刻め 「2006・9・24」

  落語家・林家正蔵(こぶ平)の父は、額に拳を充て「どうもすいません」の落語で一世を風びした林家三平さん。親父の遺言は「明るく元気に一生懸命やりなさい」。正直申し上げて、これは恥ずかしいと思っていた。まるで子供相手に言った言葉のようで。そこで考えた。なんで亡くなる間際に親父はこんな言葉を遺したかだろうと。ひとつわかってきたことは、品物でもお金でもなく、人からのアドバイスや助言なんです。先輩の師匠たちは、「お前、間違ってるぞ」「ここは、こうしろ」と言ってくれる、このことなんですよ。中途半端な人には、自分がもがいて身につけた財産は ・・・ 教えない。この言葉、社会すべての世界に言えることだなあ。一生懸命という言葉、意味も深くて広いですね。   

46 ◎ 孫に伝授 ・・・・ 笹舟 「2006・9・23」

  散策案内人に、「孫に作ってやりたいので教えてください」と懇願しているお年寄りがいた。案内人は、「こんなの作るの簡単ですよ。昔は誰でも作って遊んだでしょう。私が教えなくても ・・・」。「でも作り方を忘れたんですよ」。笹舟の作り方をお願いしていたんです。そういえばわが家の前には小川があり、笹舟をつくり競争させで遊んだなあ。作りかたは簡単なのでまだ覚えている。忘れないように、たまには作る練習をしておくことが必要だなあ。  

45 ◎ 忘れそうな日本人 ・・・・ 心身一如 「2006・9・23」

  心身一如(いちにょ)という言葉がありますが、今日の日本人は「身」身体の健康ばかりを求め、「健康」への関心が高く、医療知識の豊富なことと同時に健康のための努力に驚きます。それに比べ、「心」の健康はと言えば、医療知識の量や物の豊かさとは反対に心はどんどん乾き、心配りや心働きは欠けてきているのが現状です。左手に身体の健康を、右手に心の健康、すなわち宗教心を持ち歩くことです。還暦を迎えた戦後の日本。気がついて振り返ってみると、大切な日本人を忘れ、日本人の心を何処かえ置いてきたように思えてならない。北斗市本町・光明寺、富田豊美住職の言葉です。先人の歩んできた宗教観や倫理観を、お年寄りから学べという教訓、大事なことですね。  

44 ◎ 目先の仕事はダメッ ・・・・ 戸隠神社・奥社 「2006・9・22」

  戸隠神社には5つの社があり、その中で本社を奥社と呼ぶという。奥社の参道の杉は見事なものです。参道の長さは1900mで、うち1400mは直線です。この参道のうち、約1000m余の両側に杉並木の大木があります。足元には苔が生え、参拝者に神秘な感じを与えます。中間地点近くにある「随神門」はかやぶき屋根ですが、屋根全体が雑草で埋め尽くされ、マンガチックな世界に誘い込んでくれます。このため、疲れを忘れてしまいます。奥社を建立する時、信仰者の思い出に残る参道を考えて両サイドに杉を植林したのでしょう。何事も、目先よりその先を考えてのことが大事、という教訓を杉の大木が教えてくれます。

43 ◎ メダカの学校 ・・・・ 親も教えられる 「2006・9・22」

  北斗市・本町の光明寺が発行している新聞の彼岸号に、住職の三男・寺僧職・雅実さんが記した「あとがき」から。タイトル「メダカ・命預かる」。{それは2年前のことでした。まだ孫のいない住職に、姉(兄嫁)がメダカを5匹プレゼントしました。笑って受け取った住職は、そのへんにあったガラス瓶に入れて置きました。すると次の日3匹が死んでしまいました。あわてた住職は、近くにあるイエローグローブで水槽(2500円)と水草を買ってきました。2匹しかいなくなって寂しそうなので、すぐ3匹追加して前の5匹と同数になりました。それからというもの、メダカの飼育方法を読んだり水の取替えやエサの与え方を工夫しました。・・・ 中略 ・・・。毎日お経の合間を見てエサを与えて水槽を眺めています。家を何日も空けるときは私が面倒を見ています。小さな命でも預かることは大変です}。 この文章は、親子の関係・動物の命の大切さ・修行の大事さ ・・・ などなどさまざまな教訓が含まれています。住職も還暦を迎えたが、背中を見て育った子どもの頼りがいのある姿が、この文章から伝わってきます。

42 ◎ 歴史を刻み続ける ・・・・ 寺院・神社の森 「2006・9・21」

  光明寺新聞・「秋彼岸号」、富田豊美住職の巻頭言の一節。「旅をしていると、車窓から、村落のあるところ必ず鎮守の森と鳥居の風景が見えます。そこに、樹木に囲まれた寺々の屋根がところどころに見えます。これが日本という国の原風景と言いたいのです」。こう記している。私も今回、石川県の総持寺疎院と尾山神社・菅原神社、福井県の永平寺、山梨県の身延山久遠寺、長野県の戸隠神社を訪ねた。いずれの所も、生い茂った大木が、その社の歴史と歩みを証明していた。つい先日は、北海道空知管内幌加内町の神社を訪ねた。本州の神社と比べ大木とは言えないが、やはり浅い歴史を証明する木が生い茂っていた。住職の言う通り、寺や神社の森は村落の歴史を刻み込んでいるなあ。 

41 ◎ 過去のことよりも ・・・・ 明日のことを 「2006・9・21」

  写真家・本橋成一さんのエッセーから。石垣島に住む今年85歳になる新城浪(あらしろなみ)さん。9歳の時、那覇の辻町にある花街に250円で身売りされた。そして、15歳の時に叔父に買い戻されるまでそこで仕込まれた歌三線(さんしん)で、サイパン・パラオ・台湾などで唄い続けたたくましいおばあさんだ。その浪さん、自分の過去には興味がなく、決して辛い過去を苦労話として語ろうとはしなかった。これからの人生を楽しむことに重きを置く。過去のことより、明日のことのほうが気になる生き方をしている」。要約すればこういう内容。私の身近にも、苦労した大先輩がいっぱいいる。しかし、今は幸せそのものの人ばかりです。自分の半生、過去を振り返りたくないという気持ちも、わかるなあ。

40 ◎ 正三角形に聳える神木大杉 ・・・・ 戸隠神社・中社 「2006・9・20」

  長野県戸隠村・戸隠神社の中社前には大きな杉の木が聳えています。「戸隠の三本杉」と名づけられ、ご神木としてあがめられています。大きいのは、周囲9.4m・高さ42m。三本は、各72m間隔で正三角形状に立っている。戸隠村は蕎麦で有名、神社の門前には手打ちそば屋が軒を連ねています。杉の大木が木陰をつくり、さらに香りを放ち、それをそばの味に加味させるがごとく聳え立っています。大杉と手打ちそば、マッチしますね。

39 ◎ 安心価格 ・・・・ もっきり 「2006・9・20」

  昔、お酒大好き人間の楽しみはもっきり(コップ酒)。地元の酒屋さんで世間話しをしながら飲むコップ酒は、「極楽」だったのでしょう。コップの下に皿や升を置き、表面張力を克服してこぼれるだけつがれる酒、この店主のオマケが愛飲者を喜びの世界に誘ったのでしょう。その風情が少なくなったなあ。都会では、コップ酒の店が復活して繁昌しているという。店に入ったらカウンターに腰を下ろし、ムダ話をせずに日本酒を味わうのがルールという店も。もちろん友達との会話もダメッ。店が、真から日本酒が好きという客を選別していることが時代感覚にマッチしているのかも。こういうスタイルの店が、田舎の都市にもジワリと浸透してきているという。あちこちで、立ち飲み形式でコップ酒など工夫をこらしての復活に拍手を贈りたい。いずれも、厳選した「日本酒」が繁昌を左右しそうです。ガンバレ「もっきり屋」。

38 ◎ 千本杉 ・・・・ 久遠寺 「2006・9・19」

  山梨県身延町・身延山のふもとにある、日蓮聖人が法華経に命を捧げた霊境・久遠寺を初めて訪ねた。山梨県が指定の天然記念物・千本杉が有名です。空を突くように真っ直ぐ伸びた杉の大木は、参拝者に威厳を与える。この地の歴史も700有余年というから、杉の大木の樹齢も同じくらいなのでしょう。本堂の立派な建物を一層引き立てています。本州は、どこの寺社にも立派な大木が聳え立っている。北海道と歴史が違うことを感じさせます。

36 ◎ 徳川吉宗時代以来 ・・・・ モテモテ謳歌 「2006・9・18」

  室蘭〜直江津間のフェリー乗船時間は、16時間半の長旅。デッキで年配のお母さんが、「この子は長旅が苦手なので困るの」と教えた。見渡しても子供は見当たらない。いるのは可愛いワン子ちゃんだけ。やっぱりつれ犬のことをわが子に見立てていた。旅に出るときは犬のホテルに預うものと思っていましたが、連れて歩く人が多くなりましたね。さまざまな分野で、犬が家族の一員として認知されてきたということでしょう。またショッピングでも、子供同様に着飾ったワンちゃん連れの若者が多くなりました。犬さんにとっては、犬将軍・徳川吉宗以来のモテモテ時代ですね。  

37 ◎ 体験学習交流 ・・・・ ミニ学留 「2006・9・19」

  22年前の北京、民間の家庭を訪問することは一般的に困難だった。今年再度訪問した北京では、都会の裕福な家庭も、郊外の農家も、四合院で暮らす老夫婦家庭も、自由に交流させてくれることに驚いた。観光旅行による史跡名所巡りの苦手な方には、体験学習交流ツアーが今後の旅行の主流になるのかも知れない。私の先輩の知人に、毎年海外で長期間学校の講義をうけている人がいる。勉強といえば、学生の留学ばかりが頭に浮かんでしまうが、年齢に関係なく頑張っている人もいる。。、旅行会社のプランには、海外で語学を習ったり・趣味を通しての交流などシニア向け留学体験も目に付くようになりました。観光では得られない達成感を味わえる「ミニ留学」、あなたも挑戦してみましょうよ。 

35 ◎ こういう時代もあった ・・・・ 結婚10訓 「2006・9・18」

  昭和14年9月30日、厚生省は「結婚10訓」を作っています。@ 一生の伴侶として信頼できる人をえらびましょう。A 心身ともに健康な人を選びましょう。B お互い健康証明書を交換しましょう。C 悪い遺伝のない人を選びましょう。D 近親結婚はなるべく避けることにしましょう。E なるべく早く結婚しましょう。F 迷信や因習にとらわれないこと。G 父母長上の意見を尊重しなさい。H 式は質素に届出は早くI 産めよ殖やせよ国のため。以上の10訓ですが、今時代では社会問題になりそうなきわどい表現もありますね。日本の人口は減少だが、アフリカ・アジアなどの後進国での増加は著しい。テレビでは、食糧難・生活に苦しむ子供が写される現状は目にすると、産めよ殖やせよの結婚10訓が重なる。宗教上の問題もあるのでしょうが、早く安心して育てられる環境のもとの出産を願わずにいられない。

34 ◎ 深山幽谷の大杉 ・・・・ 永平寺 「2006・9・17」

  わが家の菩提寺は隣接する円通寺。その本山・曹洞宗・永平寺をお参りした。昭和48年の新婚旅行以来2度目。道元禅師が、境内三方を山で囲まれた深山幽谷(しんざんゆうこく)の地に開かれて約760年の歴史を刻む。正門から入ると、参道を連ねる杉の大木は圧巻です。大木の下は、みずみずしい彩やかな緑の苔がビッシリ敷かれている。おそらく杉の樹齢は、700年を超えているのでしょう。静寂な中に、凛として真っ直ぐ伸びる杉の木は、歴史ある建物と雰囲気がピッタリしている。
  

32 ◎ 上には上がある ・・・・ 菅原神社の大杉 「2006・9・16」

  文月神社の樹齢350年・周囲4.4mの大杉、小さい頃から屋久杉を除きこんな大木はないと思っていた。ところが平成7年に東北の三戸町で見た杉は、樹齢1000年・周囲7.7mにビックリした。今回旅の途中で見た石川県山中町の「栢野(かやの)の大杉」 樹齢2300年・周囲11.5m・樹高54.5mには、またまたビックリ。上には上があるもんですね。この木の側には、昭和22年・昭和天皇が巡幸時に立ち寄ったという「天覧の大杉」という記念石碑も立てられている。国の天然記念物にも指定されている。見事の一語です。

33 ◎ 打てば響く反応 ・・・・ 過剰反応でもうれしい 「2006・9・17」

  講話を頼まれた時、会場の反応は気になります。「落語家殺すにゃ刃物はいらぬ。あくびのひとつもすればよい」という言葉もある。講話を始めると中年や年配の人は、うなづいたり相づちをしてくれます。これは話をする者にとってはありがたいことです。ところが、話し方研究所長の福田健さんは、「中年の女性は、同意・同調を示さないと悪いとの心理から笑顔を浮かべ、深くうなづいてくれる。一見よい聞き手であるが、メッセージの内容をどこまで理解してくれたか判定しづらい」、こういう過剰反応型を頭に入れることが大事、と教示している。とは言うものの、私のような凡人は、過剰反応型であろうとも、素直に受け入れ喜びたいなあ。  

31 ◎ 台風襲来ゼロ ・・・・ 稲作も挽回 「2006・9・16」

  匠の森のうるしのつた、例年なら真っ先に葉が赤みを帯び、紅葉発信する。しかし、今年は暖かいこともあり無反応。きじひき高原から見る大野平野、黄金色になりつつあります。今年は台風第1号の発生が例年より大幅に遅かった。こういう年は台風襲来が少ないという気象予報、大当たりでしたね。稲わらがピンとして、垂れる頭をしっかり支えています。このまま稲刈りに突入してほしい。後半の天候は稲に挽回をもたらしました。いくら米の価格が安いとは言っても、米の豊作は農家を支えるうれしいことですよね。

30 ◎ 農村景観を守る ・・・・ 観光それとも農業 「2006・9・15」

  白米の棚田・千枚田、多くのボランティアが参加して収穫された米は、一般には流通させず福祉施設に寄付されているという。またここで作られた米は、「純米千枚田」という銘柄で市民に販売される。千枚田のボランティアは、観光地としての景観を保存する、このことを目的に活動している。よそのオーナー制度などの棚田では、あくまでも農業を守り、その上での農村景観維持という正反対の方式をとる地域もある。北海道ではみられない棚田という「農村景観」。観光資源維持のためか、それとも農業を守るための維持なのか、議論は分かれる。いずれにしても永続させるには、生産性が低く多大な労力をカバーするエネルギーが必要だなあ。

29 ◎ 飲酒運転事故 ・・・・ 防止装置?疑問 「2006・9・15」

  飲酒運転の事故?事件?が連続し、飲酒運転が社会問題となっています。登別市は飲酒運転をしないなど4項目の署名押印を職員に求めるという。任意だとはいうが、公務員法で決められている服務を守る誓約書は、採用される時に提出している。こういう形で再確認というのは悲しいなあ。飲酒運転は、こと公務員だけの問題ではない。こういう中自動車メーカーは、運転者の呼気からアルコールが検知されると、エンジンが始動しない防止装置の開発にのりだすという。でも結局は、かかる開発費は自動車購入費に上積みされる。マナーの悪さが法の厳しさ改善を呼び込み、しいては負担も求めらるという現実は考えもんだし、何でも法で厳しくも問題がある。次なる交通事故の社会問題は、時速100キロ以上になったら急ブレーキ作動装置を求める、はたまた乗用車は一家に1台限り ・・・ なんでも法で求められてくることが想定される時代は恐い。

28 ◎ 棚田の多面的機能 ・・・・ 災害防止 「2006・9・14」

  農林水産省の「棚田」の定義は、傾斜度が20分の1(水平距離を20m進んで1m高くなる傾斜)以上の水田。能登地方は地滑りを起こしやすい珪藻土の上にあるという。白米の千枚田も珪藻土であるが、この千枚田が水の流れを調整して土砂流出を防止してきたという。また、水田は水が命です。この急斜面の棚田は、実にうまく水を呼び込みして配水している。耕作放棄地になれば、高齢化のため除草や水路の掃除がおろそかになる。結果、災害発生の危険が高まることになる。農地は多面的機能があることを、子孫代々伝える教育の大事さを、この棚田を見ると感じる。そしてこのことは、平地の農地にも共通して言えることだなあ。

27 ◎ 地方税増額戦争 ・・・・ 子育て家庭モテモテ 「2006・9・14」

  少子化時代を迎え、子育てママの市外転出に、自治体は神経を使わなければならない時代になった。自治体と民間が提携して子供の安全対策基準を作り、環境を良くする努力も始まった。読売新聞に載った努力項目は、「マンション入り口から部屋までベビーカーで行ける」「駐車場は人と車の動線が交わらない」「玄関ドアやサッシに指を挟まない工夫」「コンセントは子供の手の届かない所に」 などなど。市町村の財政支援をする地方交付税増額は首長の使命。この配分の基礎となっているのが人口。この基準が変らない限り、自治体同士の闘いは続く。 

26 ◎ 観光景観維持 ・・・・ 耕作費の捻出に苦心 「2006・9・13」

  2003年度の白米千枚田調査書をみると、地区の世帯数が19戸、うち千枚田耕作者が11人。65歳以上の高齢者が増え、後継者もままならずという状況で、千枚田の耕作維持は困難と報告されている。耕作放棄対策として、石川県が1970年から1993年まで補助金を支出。1994年からは千枚田景勝保存基金が創設され、県と市と地元経済界が拠出した運用益金。しかしうまくいかず、1996年からは再び輪島市が補助金を出し、同時にボランティアを活用しながら景観を守っている。白米千枚田が観光資源維持ということだけでは、耕作を続けることには無理がありそうな感じがします。訪ねた日、白米千枚田・米づくりに参加していないおばあちゃんの、野菜づくりに鍬を振る姿が将来を物語っているように思えた。

25 ◎ 土下座 ・・・・ 立派? 「2006・9・13」

  子供の育て方、人それぞれ違いますね。新聞に「孫のせいいっぱいのあいさつ」という祖母の話が載った。要約すれば、わが家に遊びに来た孫が、義兄から小遣いをもらった。孫は正座して両手をつき、頭を下げて礼を言った。和室ならいざ知らず、洋間での丁寧なお礼に、義兄も感心した。孫は帰ってきた父親に、「土下座してお礼を言ったよ」と報告。祖母も「孫なりのせいいっぱいのあいさつ」にうれしく思った。という内容。これを読んでみなさんは、如何感じますか。昔なら違和感なしでしょう。今時代は、賛否分かれると思うなあ。

24 ◎ 狭い田 ・・・・ 千枚田 「2006・9・12」

  白米の千枚田、実際に田の畔を歩いてみると、その狭さに驚きます。田の畔、北海道では水管理の役目はもちろんのこと、荷物運搬や見回りなどのため十分な幅を取っています。ここでは、歩くこともままなりません。案内板には、最小の田んぼは0.2平方mとある。少しの土地もムダにしないという精神が伝わってきます。「昔、百姓夫婦が田植えを終わって、念のため水田の枚数を数えてみた。千枚あるはずなのに、どうしても2枚足りない。日もくれたのであきらめて帰ろうと、そばにあった二人の蓑(みの)をとりあげてみると、その下に2枚の田が隠されてあった」。ここに伝わる「蓑隠れの話」が、狭い田を表現しています。

23 ◎ 復活期待 ・・・・ 昔の産婆さん 「2006・9・12」

  昔は、出産といえば自宅、そして産婆さんが取り上げることが当たり前だった。私も、斉藤さんという産婆さんに取り上げてもらい今がある。今は助産師さんと呼ばれてはいるが、昔の産婆さんだ。産婆さんは、吹雪の日でも、夜中であろうと、少々体調が悪かろうと、お呼びがあればスッ飛んで行った。今は、資格を持っているが取り上げることが出来ない助産師さんも多いという。理由は、「経験不足による自信のなさ」がトップだそう。病院で医師が助産師の役割を果たしていることも一因だという。助産師が自立できる環境整備を、考えてやらなければならない。そして助産師さんは、昔の産婆さんのように、自信を持って現場の信頼される神様になってほしいなあ。

22 ◎ 棚田 ・・・・ 守るも苦労・作るも苦労 「2006・9・11」

  石川県・輪島市に在る「白米(はくまい)の千枚田」を訪ねた9月1日、稲刈りが始まっていました。千枚田の由来は、田の枚数が多いという説と、狭い田といういうことからきたという異説もあるらしい。稲刈りの現場に下りて見た。畔が狭く急峻な地形、歩くのもままなりません。刈り取りしていたご主人は、「頼まれて作付けしているが、高齢になり大変だ」「僅かな助成金ではやっていけないよ」 ・・・ 作り続けることを守ることは、大変という感じを受けました。これと反比例するように、眺望台は見物客で溢れていました。

21 ◎ 新潟の技 ・・・・ あんジャム 「2006・9・11」

  私は餡(あん)パンが大好きです。小さい頃から、餡は丸いパンの中に包み込まれているというイメージを強く持っている。ところが、世の中にはアイデアマンがいますね。餡をジャム化して口の広いビンに詰め販売。これはジャム感覚でパンに塗って食べる商品なんです。「黒あん」「大粒あん」「抹茶あん」「赤あん」 ・・・ どんどん餡の活用世界は広がりそう。ジャム化するのには、寒天などの添加物をいれれば簡単に作ることができるが、無添加の商品開発は難しいという。値段は、黒あん200g入り一瓶525円也。

20 ◎ 日本海の雨にも風にも負けず ・・・・ 千枚田 「2006・9・10」

  小泉首相が最近視察した、瑞穂の国の原風景と呼ばれる「白米の千枚田」を訪ねた。石川県・輪島市が農村文化を後世に伝え残そうと、約千枚の水田をさまざまな方の協力を得ながら作付けしている。輪島市から車で約10分の千枚田、山すそが日本海に落ち込む急斜面に階段状に黄金色の波をたなびかせていた。私の母の先祖は石川県能登地方の寒村。母からは「質素な生活をしなければ生きていけない地域だよ」、といつも聞かされた。訪ねた日は天候がよく日本海はおだやかだったが、荒れたときの塩風などを想像すると、収穫もままならないのでしょう。 

19 ◎ 全力投球 ・・・・ 心がけたい 「2006・9・10」

  団塊世代のみなさん、「引退後」は過去の肩書きにこだわらず、これまでの経験を社会に生かしてほしい。私は常に「人生先発完投」と言っています。いつまでも全力投球。人生を最後まで自分の力で、投げきろうではありませんか。これは、マサカリ投法でプロ野球ファンを魅了した元ロッテ・村田兆治さんの言葉です。先日の高校野球、早稲田の斉藤、駒沢・田中の投げ合いは、まさに全力投球でした。年を重ねても、全力投球を心がけたいものですね。

18 ◎ 戦後60年 ・・・・ 平和アピールの五輪に期待 「2006・9・9」

  2016年夏季五輪の国内候補地が東京に決まった。昭和の東京五輪に比べ、平成の東京五輪は大義名分が薄いと報道されているが、名乗りを上げたからには目的達成をしてほしい。東京五輪開会式翌日の東京新聞朝刊に、作家の獅子文六氏の「開会式を見て」という談話が載っている。「日本もムリして、こんな大仕事をやって、ともかく、ここまでこぎつけたのかという感慨でいっぱいだった。貧乏人が帝国ホテルで結婚式をあげたようなものだが、関係者のみなさんに、お役目ご苦労様と本気でごあいさつ申し上げる気になった」。中国も2年後の北京五輪に向けて、道路や施設・住宅などの都市改革を急ピッチで進めている。日本も東京五輪のときはそうだったのでしょう。2016年を期して、更に都市環境の良い東京に生まれ変わることを期待したい。

17 ◎ 飲酒運転 ・・・・ 自らが範を示す 「2009・9・」

  8月末に起こった福岡市職員の飲酒運転追突事故、3人の幼い命を奪ってしまいました。福岡市がオリンピック候補地として東京都としのぎを削り、しかも決定が下される直前の事故は、衝撃も倍増。小さい時から、何か悪いことをすると、「お巡りさんを呼ぶよ」と脅される教育を受けてきた。飲酒運転は、お巡さんがくる事件につながる怖さがあることを認識しなければならない。福岡市は2日前に綱紀粛正の通知をしたばかりだったという。紙きれだけでは、言うことを聞かなくなっている現状は、福岡市に限ったことではない。職場での一層厳しい処分・対応をしなければ、また起こる危険性がある。福岡市は、「飲酒運転をすれば即免職」を決めたと報道されている。「お巡りさんにつかまる」程度の認識、これを排除する運動の展開をしなければ、撲滅につながらないと思う。まずは自らが範を示す、このことが大事だなあ。


16 ◎ よりあい所 ・・・・ たまゆら 「2006・9・8」

  「辛い時、そこへ行けば何だか楽しい」「さびしい時、そこへ行けば何だか少し楽しい」「疲れた時、そこへ行けば友達がいて背中をたたいて笑ってくれる」、自由気ままで、らく〜なひと時をさせてあげよう、という思いがかない「たまゆら」がスタートする。高齢者「よりあい所」作る会・中村勝雄代表の会員が、年を取っても、障害を持っても、この街で楽しく暮らすお手伝いをしょうという「志」のもとに出発させる。毎週月曜日が例会。高齢化社会の求めている「助け合い」の活動、地域の先鞭となってほしい。


15 ◎ うれしい ・・・・ シルバー料金 「2006・9・8」

  高齢になると、齢に比例して食べる量は少なくなりますね。お子様ランチがあるのに高齢者ランチがない話を以前書きました。最近泊まったホテルが、高齢者優遇をしてたんです。バイキング・ランチ、大人 2,500円、その下にシルバー 2,300円。食の世界でもいよいよ高齢者特別待遇の時代突入です。大量定年を迎える団塊世代の旅行にプラスとなることでしょう。ちなみに、このホテルのシルバーの基準は、「60歳」ですって。

14 ◎ 特別な才能いらぬ ・・・・ 知恵とチームワーク 「2006・9・7」

  「電車の中で、たまたま優先席が空いている時、ある人はそれでもやはり座らない。それどころか、携帯電話のスイッチも切る。ある人は、座るに座ったけれども、優先席を必要とする人が来れば、すぐに立ち上がる。ある人は、座った途端に携帯電話を取り出して、周りのことなどお構いなしに夢中になってメールを打つ。社員を採用する時に、優先席が空いていても座らない人や必要とする人が来たらすぐに立ち上がる人ばかりを採用すると、企業体の発する温度が違ってくる」。これは、完璧なサービスを誇るホテル・リッツカールトン日本支社長・高野登さんの言葉です。人が企業をつくり育てるということなんでしょう。すべての企業・役所にも言えることですね。


13 ◎ 91歳 ・・・・ 死なないことを考えている  「2006・9・7」

  作家の小島信夫さんの話。歳を重ねて見えてきたことは何ですか、「歳を取るということは、ただ安穏に年齢を重ねることではないのです。経験したことのない新しいことが次々と起こってくる。視力が落ち、字が読めなくなる、夜トイレへ行くことさえも ・・・・」。91歳になって大変に感じられることは何ですか、「周りが、ぼくを長生きさせようと思っていることです。だからぼくは死ぬことよりも、死なないことを考えている」。この言葉には、「挑戦」 「不安」 「希望」 さまざまな創造をさせられる。あなたならどんな答えを出しますか。


13 ◎ 言葉 ・・・・ 非行 「2006・9・6」

  非行少年を自立更正させる教護院に入所していた、中学2年生・K君の作文「言葉」。朝起きる時、「早く起きなさい」。食事の時、「早く食べなさい」。学校へ行く時、「早く行きなさい」。マンガを読んでいる時、「勉強しなさい」。寝る時、「早く寝なさい」。僕と母の間には、毎日こんな会話しかなかった。小さな頃から、まるで機械のように、同じ言葉を何度も聞かされた。「ことば」・・・・それは母にとって、僕に文句を言う為だけに作られた手段だった。こういう内容の詩です。お母さんの言葉は、決して「文句」だったのではないと思うが、受け取りかたによっては・・・・・危険なんですね。でも、この程度のことは、わが家では日常茶飯事だったなあ。


14 ◎ ミレーの「落穂拾い 夏」 ・・・・ 山梨県民のお陰で観賞  「2006・9・6」

  雑誌に山梨県立美術館が紹介された。フランソワ・ミレーの「落穂拾い 夏」や「種をまく人」を見た小学生が、「これって本物」、と驚いて言うらしい、と載っていた。名画中の名画が日本にあることが不思議なのでしょう。大分前のことですが、私も知人に連れられて観に行ったことがある。高価な作品、本物だろうかと思いつつ観た思い出がある。よい作品でなければ集客力が弱い。地方自治体が争って作品を購入して飾らなければならないことにむなしさをを感じる。国民共有の国の資産として、文化作品を全国に点在させてほしい。そして、こういうことに地方自治体の税金を投入しないようにならないだろうかと、初秋の夜の夢をみる。


12 ◎ ダメッ ・・・・ テレビを見ながらの食事 「2006・9・5」

  フランス料理の最高峰の一人である高橋忠之さんの言葉。「人間百人に会っても、もう一度会いたいと思う人は一人いるかいないか。そんなに魅力的な人は多くない。魅力的な生き方をしたいと思ったら、魅力的でない人と付き合わないことだ」。高橋さんが付き合ってはいけない人としてあげたのは、「何を食ってもうまいという人や一口食べてうまいという人。こういう人は、単に腹をすかせているだけ」「カレーは一晩寝かせるとうまくなると信じている人。料理はすぐ食べるのが一番うまい。フランス料理は、作った後30秒で、80%まずくなる。寝かせたカレーがうまいという人は、時間が経過すると共に出てくるアミノ酸の甘みが好きな甘党か、けちな人」。辛らつな言い方に聞こえるでしょうが、「食をおろそかにしてはならない」ということを示唆しているのでしょう。私は手打ち蕎麦を一晩寝かせる論法支持者であり耳が痛い。
  

11 ◎ 油断 ・・・・ 試し撃ち 「2006・9・5」

  千葉県の国有林で、サルの駆除を依頼されたハンターが誤射、女性が死亡した。お気の毒なことです。私も若いとき、怖い経験がある。向野地区でクマが出たため、役場職員・消防団・地域の人で山狩りをした。山の上から一線に並び、大きな声や缶を鳴らしたりしながら下へ追い込むものでした。下ではハンターが待ち受け、クマを仕留めるというもの。ところが、ハンターの一人が「試し撃ち」の一発を撃った。これが追い込みをしていた人の頭上を通過したんです。打ち合わせをよくしないと間違いを起こすことを痛感したことは、忘れることはできない。「油断大敵」の言葉、肌身離さず生活することが大事だなあ。


10 ◎ 三橋美智也 ・・・・ 東京見物 「2006・9・4」

  中国一の繁華街「王府井(ワンフーチン)は、夜も昼も人で大混雑、人口の多さがなせることに圧倒される。北京には、全国各地から集まって来るのでしょう。何となく、昭和の日本を思い出させる。「銀座で買い物」「東京タワー」「上野のアメ横」などなどの見物は、夢のことのような時代があった。三橋美智也の「東京見物」や島倉千代子の「東京だよお母っかさん」、フランク永井の「有楽町であいましょう」 ・・・ 歌謡曲も大ヒット。田舎から東京へ行くことは、親せきでの慶弔など理由がなければ行くことがなかった。私の母は、ついに東京へ1回も行くことがなく天に還った。東京へ行き、「東京タワー」に昇ったことが自慢話になるくらいだったなあ。北京の観光地、天安門を始めどこへ行っても「おのぼりさん」が多く、昭和の東京と重なって見えてしまう。

9 ◎ 世界一の生産 ・・・・ でも食べない? 「2006・9・4」

  中国は蕎麦の原産地。しかし、北京では蕎麦料理に出会うことはなかった。世界の生産量の半分を占めるというのに???なぜだろう。山西省などの一部を除き、料理にはほとんど使わないという。中国人は料理に動物の脂を好むが、これに蕎麦は合わないのでは、という説もある。「こんな栄養のない蕎麦を食べると、体が持たない」「野菜も肉も少なく栄養が不十分」「鰹節の調味料は好まない」などなど、蕎麦嫌いの理由はありそう。「蕎麦は水が命」とも言われます。自然水が豊富な日本、この「水」が蕎麦の食文化に違いをもたらしたのかも知れないなあ。


8 ◎ 二宮金次郎・方式 ・・・・ 倹約 「2006・9・3」

  新井恵美子・著書「江戸の家計簿」からの話。女中が金次郎に借金を申し込んだことがあった。返す当てもないのにその女中は金を借りようとしていた。金次郎はまず金を返す方法を教えた。{「鍋の尻についた炭を落としなさい」と金次郎は言った。鍋をこすることが何故借金返済につながるのか、皆は首をかしげた。「鍋の炭を落とせば、薪を倹約することが出来る。今まで5本の薪を使っていたものが3本で足りるはずだ。2本の薪を持って来なさい。現金で買ってあげよう。その金をためるのだよ。} 塵も積もれば山となる、ということわざもあります。コツコツ貯めることが大切なんですね。


7 ◎ 自分を磨く ・・・・ 油断大敵 「2006・9・3」

  高年齢者雇用安定法が始動。現在、定年を65歳未満にしている企業は、「65歳まで定年延長」「65歳までの継続雇用」「定年制の廃止」のいずれかを、2013年までに義務づけられている。喜んでばかりいられない。この法律は単に働く人を救うためではない、ということも頭にいれておく必要がありそう。これから求められるのは、「社会の変化に対応できる人」「修羅場をくぐった苦労した人」などだという。定年まで大過なくという気持ちを捨て、率先垂範・有言実行の自分を磨けということでしょう。


6 ◎ 持つ人の 人柄見える ・・・・ 携帯音 「2006・9・2」

  サラリーマン川柳。「妻だから 運転できる 火の車」、これはわかるなあ、妻に感謝の人がほとんどでしょう。「うわさの木 根も葉もないのに 良く育つ」、時間が解決してくれます。根も葉もないから、すぐダウンですよ。「道たずね 防犯ブザー 鳴らされる」、これは仕方ないですよ。学校では、見知らぬ人に声をかけられたら ・・・ と教えているんですから。「お互いを 思いだすまで 立ち話」、これもよくあります。思い切って、どちら様でしたか、と聞けばいいんですが、これができないんですよね。



5 ◎ 実践 ・・・・ 死ぬまで勉強 「2006・9・2」

  「人生死ぬまで勉強」という言葉を聞くと、市渡の駅通りに住んでいた故佐藤魯一(ろいち)さんを思い出す。私の母校である市渡小学校の校長を、昭和2〜9年まで7年間務めた方です。私が若い頃、夜訪問した時のことです。玄関に入ると、スタンドの電気をつけて書き物をしている姿が見えました。聞けば、「中国語」を勉強しているのだという。齢は90を超えている、何故? ・・・・ 。「死ぬまで勉強」するという姿勢、言葉ではわかるが、いざ実践となれば難しい。佐藤大先輩の精神力の強さと意欲を学びたい。反省。


4◎ 根絶 ・・・・ 空き缶 「2006・9・1」

  釧路湿原国立公園周辺で、不法投棄が後を絶たないという記事がでた。残念なことですね。しかし、私が歩き回っている範囲では、不法投棄が減少したことを感じます。電化製品の廃棄処分価格組み込みや、警察や行政の厳しい監視と対応が効を奏しているのでしょう。今の大敵は、「空き缶」のポイ捨てです。販売価格に清掃処分費を上乗せし、環境美化対策を講じてほしい。


3 ◎ 心の準備 ・・・・ 公務員 「2006・9・1」

  民間会社に勤めていれば、定年を迎える50代は不安定な期間だという。いつ子会社への辞令が出るか、いつ肩を叩かれるか いつ賃金が下げられるか ・・・・ 。そして抜擢人事や役職定年という名のもとで、後輩に追い抜かれ ・・・ 。そういう点では、公務員は恵まれている。私自信も、そういう気苦労をせずに人生を歩んで来た。しかし、これからはそうはいかない。そうなる時代が来る前に、自分自身を不安定期間に対応できるよう変身させておくことが必要だなあ。 


2 ◎ 慣習 ・・・・ 福 「2006・8・31」

  中国のマナーは日本とは違うことが多い。日本では「4」の数字を嫌うが、中国では「奇数」を嫌うという。祝い酒は、4本・6本 ・・・ 。贈り物、時計は中国語で「鐘」、「終」と発音が同じでダメ。傘と扇子も別れを意味する「散」と発音が似ているのでダメ。先方の奥さんをほめることは禁物ですよ。気があると思われてしまうそう。居間のガラスに「福」がいっぱい 縁起物の「福」だそう さかさまの「福」もあります 天から「福」が降ってくるのだという

1 ◎ 犬の落し物に ・・・・ 喜ぶ小鳥 「2006・8・31」

  山道で犬を放して遊ばせる人、多くなりました。匠の森公園には、犬の「リール」を取らないで下さい、という立て札が立った。毛替わりでしょうか、春先のこと、犬の毛が山道にゴソッと落ちていました。それを小鳥が口ばしでむしり、何処かへ運んでいってるんです。巣づくりなんですよ。犬の毛の落し物、迷惑だと思っていたが、小鳥にとっては思わぬプレゼントになってるようですよ。


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