■喜んでくれました
大野町擁護特別老人ホーム「敬楽荘」を訪ねる日がやってきた。入所者は五十人。うちそばを食べられるもの三十人だという。
スケジュール
五時〜八時半 そばうち
九時〜十時半 手打ちそば実演
十一時十分〜十一時四十分 フラメンコダンス
十二時〜 新そば振る舞い
九時〜十二時 手焼きせんべい実演
九時〜十二時 石臼挽き実演
・そばうち実演
そばうち会場は、車椅子に乗ったお年寄りで埋まった。大野のそば粉は、もうもうと粉が舞い上がる。そばの香りがお年寄りにも届いていました。「私も若いころは母に教えられてそば打ったよ。」という人もいた。真剣なまなざしで、会員の迷解説を聞きながら楽しんでくれた。
・石臼挽きの実演
お年寄りの方は、経験をしている方が多く、よく石臼をまわすコツを知っているようです。参加させて実際にまわしてもらうと、すぐ覚え要領よくこなす。根気の要る作業は、お年寄りに合いそうです。
・そばふるまい
お年寄りに出すそばの量は、普通の人の四分の三で昔を思い出しながら食べているのか、ゆっくりゆっくり時間をかけている。この施設、通常はお腹のことを考えてメニューにもりそばがないという。珍しさ、久しぶりが加わってか「おいしい、おいしい」という声には、感激をしました。デザート代わりに出したそば汁粉・そば団子は入れ歯にくっつかないということもあり、「お代わり」が相次ぎました。
ボランティアで実演してくれたフラメンコダンスは、函館市内で教室を開いている相馬幸子先生です。カスタネットをたたきながら軽快に踊る姿にお年よりは大喜び。又、鮮やかな色の衣装にもびっくり出した。お年寄りの喜ぶ姿は、忘れられない。
でも私たちが帰り、施設の中が静かになったとき、寂しい状況に置かれなければよいがと思わずに入られない。 来年もまた来て、お年寄りを楽しませてあげたい。そんな気持ちになりました。
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