■へき地の運動会・一芸入場に感動
平成8年5月26日・晴天。知内町小谷石、そう、災害で有名な地だ。ここに矢越小学校がある。
児童7人に先生8人。ここの校長先生が伊藤行雄さん私の恩師であり仲間という縁で、子供たち
と先生、それに父兄の皆さんに試食していただくために、私と三上敏一さんとで参上した。
人の集まる運動会を選んだ。到着してビックリ、なんとグランドにビニールシートで屋根をかけ、
回りをシートで覆った観覧席。大野ではこんな光景は見たことがない。
開会式は、子供たちの日の丸掲揚、音楽はなんと”君が代”、しばらくぶりでこんな光景に会っ
た。
選手入場は、児童数が少ないので、一人一人が”一芸入場”。1年生の男の子は、先ずマイク
で『跳び箱、こんなに高く飛べるようになりました。』と挨拶して、跳び箱を実際に跳ぶ。拍手喝采。
なんともいえない楽しい光景となる。
木造の校舎は古く、廊下だってデコボコ。窓もビニールで寒さを防ぎ、トイレもコンクリートで昔風
のもの。階段だって古光りしている。私の卒業したときの校舎の姿そっくりだ。
矢越小学校区は、100戸の住宅があるという。運動会は児童7人だが、手伝い、見学者は100人
を越えていて、とても賑やかだ。
木造の校舎の廊下で私たちはそばを打った。歴史ある古い建物でそばうちをするというのは、風
流があり、気持ちがすっきりする。
運動会終了後、50人程の人に”手打ちそば”を試食していただいた。お年寄りから子供まで、本当
のそばの味を舌で確かめてくれた。用意したそばは品切れ。こんなに食べていただいて、”そば打
ち”冥利に尽きますねぇ。
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