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メニューが「ざる」と「もり」だけ
現代の蕎麦打ち名人 高橋邦弘 さん。広島県・豊平町で、「達磨 雪花山房(せっかさん
ぼう)」を、週末のみ開店させる蕎麦屋を開いている名人。
「蕎麦って割りと単純なんですよ。粉があって、水があって、捏ねて、延ばして、切るだけ。け
れど、まず原材料がよくて、製粉がよくて、それから、蕎麦を打つ技術が問われる。そこら辺り
に、みんなはまっちゃうんじゃないでしょうかね」。
高橋さんは、山梨県・長坂町の山の中で、昭和61年4月から 「翁」 というそば屋を12年
間開いています。お客が押し寄せ、シーズン中は2時間待ちが当たり前の大盛況。
私も、「翁」に行ったことがあります。人里離れた場所、道順だってわかりづらい店。店のメニ
ューは、「ざるそば」と「田舎そば」だけでした。今の店、「達磨 雪花山房」は、「もりそば」だけ
だという。
みず知らずの私に、いっしょに写真も応じてくれました。北海道の函館市で、「てんぷらの田
沢」を経営する主人が教え子で、時々訪問する話しも。
豊平町では、そば教室 一回3人限定 料金一人・一万円 を開いているという。この教室出
身者で開店した人は、既に10人を超えたという。
この高橋さんは、現在、そば指導を活動の中心にし、全国各地をかけ回っている。
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