■ ガンコそば屋の家訓・「そば粉と話し合え」
そば屋さんには「老舗」が多いですね。世襲制の強い世界ということでしょう。福島県・白河
市に221年の歴史を誇る「藤駒本店」というそば屋さんがあるという。紀宮様も来店されたとい
う、由緒ある店。
9代目の店主は畑田富弘さん。先々代は仕事に厳しかったという。蕎麦打ちが気に入らな
いと、すぐ手が飛んでくる。棒が飛ぶ。「こったら蕎麦、客にだせるかぁ」と、打った蕎麦を何度
捨てられたことか。
「蕎麦粉と話し合え」が口癖。「蕎麦は生き物。その言い分も聞かずに、いい蕎麦が打てる
わけがない」という論法。
「引っ張り」を大切にするよう教えられたという。引っ張りとは、長い付き合いの意味だそう。
引っ張りの農家から良い玄蕎麦を仕入れ、それを引っ張りの粉屋で挽く。長く喜ばれる商売を
するための基本、しっかり代々受け継がれているんですね。10代目候補も3人いて心配なし。
自信ある経営に感服します。
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