■ そば屋の店主が教える そばを楽しむ10の方法
横浜市内にある・そば屋「谷津坂屋」・橋本康二店主が、「お金を払って食べるからには、それなりに楽しんだほうがいい」、というわけで「蕎麦を食べ歩く時、初めての店で、そばを楽しむための10の方法」を教示している。
其の1 第一印象を楽しむ
自分の予測と実際の体験、この当たり外れを楽しむ。
其の2 接客の対応を楽しむ
お客の人数・風体・どんな注文がありそうか・・・・瞬時に判断し、席の効率を考えるのが「花番」(客席係)の腕の見せ所。
其の3 品選びを楽しむ
初めての店で新しい発見を求めるなら、「一番売れている品」を注文することです。力量を判断したいなら、「天ざる」を注文する。天ざるを食べれば、その店のすべてがわかるからです。
其の4 蕎麦が出てくる間を楽しむ
昔は、蕎麦の注文を受けてから粉に水を加えつくりだ出していた。当然時間もかかることから、お酒をチビリ。新聞・雑誌・テレビ・さらには内装・装飾品に金をかけ、雰囲気を良くしようとしている。
其の5 器を楽しむ
蕎麦が出てくる前に、お盆・お箸・そば汁・薬味がでる店がある。蕎麦には多様な器が供される。
其の6 蕎麦の色 艶 太さを楽しむ
見た目で、どんな味なのか、口の中でどんな世界を広げてくれるのかを想像する。
其の7 食べ方を楽しむ
まず海苔を避け、蕎麦だけ数本口に含みます。蕎麦そのものの味や固さ、喉越しを確認します。噛みしめる程、そば粉の味がよくわかります。そばつゆは徳利から半分ほど猪口にそそぎ、舐めるがごとく口にし、味の濃淡を確認します。
其の8 粋な食べ方を楽しむ
片手にそば猪口を持ち、蕎麦を少しつまんで汁にちょこっと付け、一気にすすりこむ。
其の9 のびた蕎麦を楽しむ
そば粉の多い蕎麦は5〜6分で柔らかくなってきます。その前に食べきること。
其の10 そば湯を楽しむ
温かい蕎麦も、残った汁にそば湯を足して飲むといい。いい味加減になって一滴まで美味しく飲める。
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