■ 「きん」か「さくら」か
そば屋さんの通し言葉「きん」、知ってますか。「台(お盆)はきんで願います」と接客係りが調理場に通せば、常連客や得意客などへ「そばの量を多めに」という意味だという。
「きん」の語源は、尺貫法の重さの単位「斤量(きんりょう)」からという説がある。目方を増やしてサービス、常連客にとっては優越感でいっそう美味しくいただけるのでしょう。
反対は、「台はさくらでお願いします」。台のそばの量を少なめに、という意味。これは酒のあと、軽く腹ごしらえのお客に対し、そばをきれに食べてもらうための配りょだという。「きれい」の語源は、桜の花は「きれい」からとったという。
調理場に伝える言葉、北海道ではあまり聞きなれない言葉ですね。
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