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  ■ まぼろしの蕎麦

  
  
  文献によれば、蕎麦の原産地はヒマラヤ。海抜3千〜5千メートルの高地で栽培。花の色はピンク。長い年月をかけて全世界に普及したという。日本に伝わった原種は明治以降、品種改良を重ねているという。
  
  この原種に近い種を、福島県・川俣町に住む加藤善久さんが販売している。どうやって手に入れたんでしょう。

  「まぼろしの蕎麦」は、福島県・会津の宮古地区で栽培されていた。蕎麦の花は、原種に近い白とピンクの混じったもの。今は食べつくして消滅。加藤さんは20年以上前に、その貴重な種を手に入れたという。

  もうひとつの「江戸時代の蕎麦」は、福島県・只見町にあった農家の古民家を取り壊した時、太い梁の上から蕎麦の種が出てきた。その種は、明治になって品種改良を始める前の種だという。この民家は16代続く家柄で、建築後200〜250年経っているという。この種を譲り受け栽培したところ、白がまじらないピンク色の花が咲いたという。これを守り続けている。

  まぼろしの蕎麦の種。1kg 35,000円也。1反(300坪)作付けに4kg必要だというから、植えるには勇気がいりますね。まぼろしの蕎麦粉は、1kg 8,000円。これも購入するには、勇気が・・・・・・・。  
 

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