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  ■「会津のそば」なぜうまい

  
  
  会津若松市に「桐屋・権現亭」というそば屋さんがある。店主は唐橋宏さん。「会津を日本一のそばの郷」にと全国を駆け巡る活動をしている。私も縁あって店に行ったことがある。

  1997年に北海道・幌加内町で「全国素人そば打ち名人幌加内大会」があり、私も段位に挑戦出場したことがある。その時の審査員の一人が、唐橋宏さんでした。

  その唐橋店主がいう「会津のそばはなぜうまいか」を紹介します。よいそばとは、「昼夜の温度差が大きい気象であること」 「空気の澄んだ山間部で育つこと」 「日照時間がほどほどであること」の条件のもとで作られることです。周囲を山で囲まれた会津は、これらの条件にピッタリ当てはまる。

  裏を返せば、米の育たない痩せ土地という言い方もできる。そのため多くの地域では、米の代用食のイメージが強い。しかし、会津はその事情に当てはまらない。

会津は穀倉地帯。そばは「楽しむもの」としてのごちそう。婚礼の時は、山鳥とゴボウでとったダシで作る「祝言そば」がある。江戸時代の藩政をしいていた時は、玄そばの芯部分だけを使って作る透きとおるそばは、「あまりにも贅沢」という理由で禁止令が出たという。

  「そば」に関する位置づけをハッキリ示し、そばを生活の中で育ててきた会津の心がわかります。やはり、歴史の深さがそういう考えを知恵の中から拾い出すような感じをうけます。

  
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