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◎ 育てよう道南産米「函館育ち」



  平成13年9月25日、待望の米穀乾燥調整施設「函館育ちライスターミナル」が完成始動いたしまし
 た。
  道南の1市11町の10農協とホクレンによる連合体が運営主体です。
名称は、函館育ちライスター
 ミナル、出資金は2億円。
  本体事業費は、21億1200万円、貯蔵能力乾燥籾で6300トン、玄米にすると5040トン。最新装置の
 色彩選別機を備え、「きらら397」と「ほしのゆめ」の2種類の高品質米を生産しています。

  施設の特長は、
  @超低温貯蔵で籾はいつまでも新鮮。これは2月にクリーンな冷たい外気をサイロに取り込
  み、籾を氷点下に冷却し、籾を休眠状態にすることです。このことは、籾が熟睡し生命力の消耗
  を少なくします。これにより新米と極めて近い状態で「鮮度と食味」を保つことが出来るのです。
  A細かい仕分けで品質管理。」これは、ユーザーのニーズに応じたきめ細かな対応を可能としま
  す。米の品種、タンパク含有量、白度等、の基準で仕分けたものを、15トンタンク24基でストック
  します。
  B遠赤外線乾燥機の導入。籾を芯から乾燥させ、自然乾燥と同じ状態にし、味と粘りを生み出さ
  せるのです。

  道南の稲の現況は、(平成12年度)水田面積1万659ヘクタール、作付面積4966ヘクタール。米
 生産量2万3737トン出荷数量は1万6367トン。当施設の処理能力は、7385トン。

  この施設は、支庁の域を越えた広域と言うところに意義があり、出荷される函館ブランド米が、一
 層付加価値をつけ競争力の強い信頼されるものにと生産者は期待しています。
  悩みは、地元の人たちの消費が少ないと言うことです。
  原因は、コシヒカリ・アキタコマチなど有名銘柄のネームバリューに負けていることも一因かもしれ
 ませんし、一方で、販売体制に不都合な部分があるかもしれません。北海道知事も、「地産地消」に
 力を入れると明言していますので、大野町でも平成13年度において500万円の予算を計上して宣伝
 に努めています。
  ほしのゆめ、きらら397ともに、味は他品種に負けません。
  黄色いマークの「函館育ち」のおいしさを道南の皆さんの脳裏に焼き付けたいですね。

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