TOP   田舎都会通信  蕎麦酔夢「吉田村」  写真で語る   ブログ   リンク集

◎医学の進歩・痴呆症も治せる時代まもなくか



  「痴呆症」 昔は見かけなかったような気がします。そういえば痴呆は90歳前後に始まるよう。とすれば、昔はそこまで長生きしなかったので「痴呆症」の出る幕なし、でしょうか。

  私の父も母も89才から始まった。俗に言う「まだらボケ」なので、父の始まりのときは「へんなことを言うな」とは思ったが、ボケとは思わなかった。昔のことはすみずみまでしっかり覚えていて、よくこんなに記憶しているもんだと感心したもんです。でも、年老いてからの出来事の覚えは「ダメ」でしたね。

  この増え続ける痴呆症に対し、医学の世界でもようやく進化のきざしが見えてきたように感じますね。「痴呆は治らない」と思っていたが、「治る場合もある」という心強い新聞記事が。

全国に160万人の患者という痴呆症。先日の新聞に、痴呆症・手術で治せるという記事が。手術で治る可能性があるのは、「特発性正常圧水頭症」という病名のもの。この病気の特徴は、歩行障害・最初の一歩が踏み出せず・歩いてもすり足歩行、尿失禁それに痴呆。一般の痴呆症との違いは、最初にヨチヨチ歩きが表れることだそう。

特発性の患者は全国で推定4〜8万人。このうち手術を受けているのが年間1000人位。少ない原因は、一般の痴呆症として見逃されるケースが多いからだそう。家族は、こういうケースの場合・脳神経外科や神経内科で診察を受け症状を訴えることが大事だという。

検査はCT(コンピューター断層撮影装置)やMRI(磁気共鳴画像化装置)で画像診断により行なうという。手術で、歩行障害は9割、痴呆症状と尿失禁は5割改善されるというが、効果の大小があり治療前に改善予測することまではまだ困難だという。

  それにしても、痴呆症は「脳細胞が絶えていくので治らない」、というあきらめの認識は解除の時代になりました。



目次へ

TOP   田舎都会通信  蕎麦酔夢「吉田村」  写真で語る   ブログ   リンク集