あなたの「目」、がんばっていますか。暑い夏、屋外に長くいると強い紫外線のため 「目の日焼け」 になるんですって。目にホコリが入ったことありませんか。こすれば気持ちいいんですよね。でもその後が大変。眼球にキズがついたり、細菌が付着して・・・・・。
目が元気な時は、見えて当たり前と思って過ごしています。しかし、ひとたび故障となればその不自由なこと。高齢化社会をよくする虹の仲間の会報 「虹のたより」 に、「豊かに老いる 目」という記事が載った。これを読んで、目に対しての認識を新たにしてみませんか。
豊かに老いる 「目」 横浜市青葉区 梅の木眼科医院 加藤道子・院長
わたしたちが毎日使っている「目」。気持ちよく見える時もあれば、ショボ・ショボ不快に見える時もある。また、長年使ううちに不具合が生じ、思うように見えないこともある。
一方 「視而不見(みれどもみえず)」 のように心にとどかない見え方もある。「見る」の字は、そもそも目と人との組み合わせである。見るためには、足を使って、その場へ行き、対象物を見つけ出し、歩き回らなければ新しいものは見えてこない。その上、ただ黙って正面を向いているだけでは、見えてこない。足を使い、つかみとろうとする気持ちが大切になってくる。
眼科診療所を開業して、早6年になる。それまでは、市中の病院で外来と手術に毎日追われていた。「なんとかして元通りの機能回復した目を目指して朝から夜まで働いていた。
もちろん今の医学では、力及ばない病気もある。自分の力量不足のこともある。また、加齢により視機能が衰えることもある。時には 「この患者さんは、この先どのように生活していくのだろう」 と思うことはあっても、毎日流されていた。
開業をして、いろいろな方と出会いがあり、話を聴く機会を得た。同じ条件の方でも、生き生き生活しておられる方、うまく情報網を使っている方、落ち込んでおられる方、多種多様である。
今の自分の目の状態を良く知り、今後たどるであろう経過の話も聴き、その上でできる生活の広い情報網を持った方に、生き生きした生活をしておられる方が多いようだ。
わたしは、できるだけ正確な「目」の知識、生活上役立つ情報、そしていろいろな分野のネットワークづくりを発信していきたい。
眼底を毎日診ていると、若い人にはまばゆいばかりの反射や鮮やかさがあり、年老いた方にはそれぞれの年輪に合わせたような、おもむきがある。それは、決してきらびやかなものではないが、それなりの味がある。
自分の目の見え方を若い頃のそれと比較するのではなく、しっかりとした知識をもちながら、豊かに見てつかんでほしい、と思うこの頃である。
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