イタリアが発祥のスローフード。この運動のひとつに、「良い食材を提供してくれる小生産者
を守る」があります。大野町にも、実践している若者がいます。
小国美仁(おぐによしひと)さんは昭和48年生まれ。北海道の玄関口である大野町で、肉
牛を生産し販売したいと岩手県・二戸町からやってきました。そして平成13年10月、念願の
新規就農者となりました。平成8年にアメリカのネブラスカ州立大学で「畜産学・農業経営学」
を研修。平成6年から2年間・アイダボ州で国際農業者交流協会派米研修。大沼肉牛ファー
ム・大原牧場で実務研修をし、満を期しての就農です。
小国家は5人家族。毎年、お盆と暮れに自慢の肉を販売しています。これが一度食べたら「また食べたい」という味なんです。新規就農してまだ日が浅く、今が一番の頑張りどころです。
顔の見える対面販売にこだわる小国牧場は、販売品に「黒毛和種・子牛登記書」を添付しています。これには、人工授精師・検査委員・父母・祖父母・検査状況が詳しく記入されており、消費者に安心感を与えてくれます。また、一緒に「牧場だより」も配布されます。その中から一部紹介しますので、みなさんも「安心安全の食育」について考えてみてはいかがでしょうか。
「ヨギーの独り言」 ヨギーとは小国美仁さんのアメリカ研修時代のニックネーム
我が家でも時々焼肉をしますが6歳になる長男が、「パパの育てた牛の肉が一番ウマイッ」 と言ってくれます。本音なのか点数稼ぎなのか分からないけど、それにつられて5歳の次男も「パパの肉が一番ウマイッ」 と・・・・・それにつられて1歳の長女「モーモーういしっ」って、「おいしい」なのか・「うし」なのかちょっとわからないけど。
つまり何を言いたいかって言うと、自分で育てた物が自分の家族や一般家庭の人達の間で話題になるってことが、農家にとっては一番うれしい事だと言う事です。ひとつ鍋を囲むっていいことですよね〜。みんなで食べるとおいしい物がもっとおいしくなるって本当ですよね〜。
「牧場だより」から
当牧場もようやく一番牧草の収穫が終わりました。7月初め、晴天の続かない日が多く今年は収穫が遅れましたが、なんとか終わりホッとしました。
母牛たちは6月初めから大野牧場へ前頭放牧し、のんびりと幸せそうに草を食べています。天気のいい日に大野の町営牧場に行き、黒い牛に向かって聞こえるように 「こ〜いっ」って叫んで見て下さい。きっと寄ってくるとおもいます。牛は慣れているので、かじったりはしませんからご安心を。
ところで今回の(販売した)牛 「かわじん」 について説明します。道南白老市場で購入の かわじん は2歳未経産牛。ズバリ血統はピカ一で・父「北仁」は、全国で好成績を出している今大人気の雄牛で、母の父 「紋次郎」 はかつての名牛で黒毛和牛の交配としては相性バッチリです。
肉質も、きめ細かさ・ロースの大きさ・そしてサシの多さは双方の血統が十分に表れ予想通りに仕上がったいい牛・いい肉だと思います。白老市場で購入した時は凄く小さかったけど、牛が良かったので買ったらやっぱりいい牛でした。でも、名前が 「かわじん」って・・・・どう思います。
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