9月9日は「救急の日」。9月7〜13日までは「救急医療週間」でした。大野消防署では、町民の皆さんに もしもの場合 の「応急手当の知識と技術」を身につけることをすすめています。町内会や企業に「出前講座」、活用してはいかがですか。
大野消防署の救急車が病院へ運んだ件数。平成13年 516件。平成14年 474件。平成15年度 379件。圧倒的に多いのは「急病」ですね。医療が発達し、一刻も早く搬送というのが願いです。
「たかが釘が刺さったくらいで」と軽く考えてはダメ。「破傷風」という・アッというまに命をうばう・・・・・。中には、救急車はピーポ・ピーポと鳴らしてくるので「世間体が悪い」と言ってガマンする人もいます。こういうことが、事を大きくします。「もしもの時は」、遠慮なく救急車を利用してほしい。
大野町の消防・救急業務は、上磯町・七飯町を含めた3つの町で構成する「南渡島消防組合」が行っています。この組合は、同じ時間に救急出動が重なった時には他町へも出動します。
平成15年の大野町でみてみると、大野の救急車が上磯町へ出動が13回、七飯町へ出動は21回です。反対は、上磯町からが3回、七飯町からは9回となっています。このように、救急車の効率性を高めた運営を南渡島消防組合はしています。
大野消防署に配置されている救急車は、平成8年12月に購入されてもので、ディーゼルエンジン約3000CCの四輪駆動車。走行距離は10万キロを超えています。
今の時代、救命活動の充実高度化はめざましいものがあります。この対応に応えるため、平成17年2月に、今の救急車の性能を上回る「高規格救急車」を購入します。
性能アップは、町民に安心感を与えると思います。室内の高さ幅が広がり・特定行為(除細動・気道確保・静脈路の確保など)や肺蘇生法等の活動がしやすくにります。大型化するので、救急機材(特定行為の器材・観察用資器材・処置用資器材)の収納性と機動性が高まる。搬送者に対する騒音・振動が軽減される。衛星電話の搭載で通話のほかデータ通信も可能となります。
救急車内では高度な処置が施されます。除細動=通電して傷病者の苦痛を和らげる。気道確保=チューブ等で空気の通り道を作る。静脈路の確保=腕・足等の静脈血管に針を入れ点滴する。観察用資器材=身体の呼吸・循環動態等を監視するモニター。処置用資器材=酸素ボンベ・人工呼吸器など。
新しい高規格救急車は、約3500万円。国の助成金は約800万円。この救急車には3人の隊員が乗車、最低1人は救急救命士(国家資格)が乗車します。ちなみに救急救命士は、大野署に7人・上磯署は8人・七飯署が6人配置されています。
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