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◎治安を考える




  子供たちの、登下校時における不審者対策について、父母の不安は大きく安全対策についての感心も高い。

  新聞に載る登下校時の痛ましい事件を見るにつけ、よそごとなどとは言っていられない現状にある。不審者は、残念だが北斗市内にもいる。子供たちも一歩間違えば、という状況の中にある。

  何が現状を不安にさせているのでしょう。上甲晃さんの「治安」を読んで、原因は何なのかを考えてみましょう。



  「治安」   志ネットワーク代表 上甲 晃さん  デイリーメッセージから


  夜中に女性が一人で歩ける。日本はそれほど治安の良い国だと、一般に言われてきた。私もまた、そのように思ってきた。しかし、それは一つの幻想であると、元警察幹部の村田保史さんが言う。

  いつの時代も、女性が一人で夜中に歩くことは危険なのです。日本は治安の良い国だと言われてきました。なるほど諸外国に比べると、相対的には治安は悪くない。

しかし、夜中に女性が一人歩きしても何の危険もない時代はなかった。ただ、社会的に影響が大きすぎることもあって、昔は事件が起きても、発表を抑えていた。だから、国民はいつの間にか、日本は夜中でも独り歩きできるほど安全な国だという錯覚に陥っていただけです。日本は治安が良いから、夜中に出歩いても安心だなどと考えるとしたら、大きな間違いです。

  村田さんは、警察のキャリア組。福島県警本部長や近畿管区警察局長を歴任してきた。その人が日本の治安に対して警告するのだから、間違いがない。

村田さんは、日本の治安が悪くなっている現状について、「警察力が云々(うんぬん)されるけれども、根本的に、社会の犯罪抑止力が低下している」と言う。すなわち、それは日本の社会が持つ教育力の低下でもあると主張する。

  「地域と家庭、そして学校の教育力が著しく低下してきているところに、治安が悪くなってきている最大の原因がある」というのが、村田さんの持論である。

家庭では、親が子を甘やかす。地域では、子供達が悪いことをしていても、見て見ぬふり。さらに学校では、教師が生徒の無軌道な行いになすすべがない。そんな現状では、社会の治安が悪くなるのも当然であろう。まさに、社会全体の犯罪抑止力が著しく低下しつつある現状である。困った事態である。

  治安の回復のために、警察官の増員が叫ばれる。あるいは警察力の思い切った増強が必要だとも言われる。しかし、それらはすべて、対処療法であって、根本解決ではない。社会全体の教育力の回復こそ、解決の王道である。

曽野綾子さんは、ある雑誌の中で、「日本は武装ではなく、徳装に力を注がなければならないと」自説を展開していた。まさに、「徳」によって国を守る。それが日本の進むべき道だし、日本はその素質を持つ国だ。

大国アメリカを見てみるが良い。ハリケーンの後には、略奪が相次いだではないか。アメリカは、武装においては最強を誇っていても、徳装の面においては、きわめてレベルの低い後進国である。



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