「家族介護」、家族を面倒見るのは当たり前、昔からそう教えられてきた。わが家でも、認知症の父3年・母3年連続して6年間自宅介護した経験をしたので、少しは家族介護の苦労はわかります。
昔は寝込んでも期間が短かったように思う。医療が発達した長寿の今時代、介護の期間はいつ終わるのかわからない。そういう不安の中で介護をしている人は大勢いる。人に言えない精神的重労働となっている人もいると思う。
旧大野町では、介護保険制度が安定するまでの3年間に限定した、介護をしている家族を支援する「家族介護手当・月3万円」を実施した。国の介護保険制度が、家族介護にも光を当てる改正を期待していたが、現実は見送られたままです。
後援会活動で地域を回ったとき、30代の娘さんが母親の介護をしているのを目の当たりにした。いっときも目を離せない状況の中での介護、結婚を捨てての覚悟の介護、少ない母親の年金を頼りの介護・・・・・・・思い過ごしかもなのかもわからないが、人に話せない苦労を重ねているように思えた。
介護保険制度発足の時は、自宅介護は敬遠されがちだった。ホームヘルパーが来れば、「家の中が散らかっているので恥ずかしい」「○○さんでなければダメだ」・・・・・・・。ところが今は、制度の目的が理解され、利用者が急増していることは良い事です。それに、家庭内介護も長くなると大変だという現実が、利用者を増やしているのでしょう。
介護家族が若くて介護力がある場合、介護保険制度を利用しないで面倒をみている現実がある。介護保険料を支払わなければならない、逆に制度の利用は少ない。少ないというより、個人負担を考え利用を控えるというように見える。
前段に記した30代の女性の言葉。「母親の年金だけで生活し介護をする者にとって、「千円でも五百円でも大金」。この切実な言葉に、国は応えてほしい。
介護保険料=支出に見合う収入を確保するため、3年ごとに見直しされる。
平成18年度は見直しの年に当たります。
平成18年4月からの保険料(新聞報道)=65歳以上の第3期介護保険料
旧大野町 現行 3,500円 から3,900円 400円増
旧上磯町 現行 2,800円 から3,900円 1,100円増
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