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◎ドヤからヤドへ 横浜・寿町の試み




  数年前、旧大野町と森づくりで交流のある、横浜市の高齢社会をよくする「虹の仲間」の招待を受けた。横浜市には山下公園・中華街など名所がいっぱいある。

虹の仲間に、「観光名所を見学するのではなく、横浜のもう一つの顔を見て横浜を知ってほしい」と言われた。案内してくれたのは「寿町」。そこで目にしたのは、「真昼間なのに、酔っ払いが歩道で寝込んでいる人」「ゴミの不法投棄」 ・・・・ などなど視線のやり場に困り言葉がでない、私にとっては初めての光景でした。

  東京の山谷ドヤ街、大阪の釜ケ崎ドヤ街に続く日本の三大ドヤ街だという。ドヤとは、宿(ヤド)を『人がすめるような代物ではない」と、住民が反対に読んだのが語源だそう。寿町が中華街の北門から僅か数分という地理にも驚いた。

  ドヤ街の意味は、日雇い労働者などの泊まる簡易旅館が、多く集まっている地域のことを言うそうです。とにかく簡易旅館がひしめいていた。一泊1,600円(広さは3畳半)。仕事にありついた労働者が泊まることになるのでしょう。この地区の住人は、ホームレスを含めて7,000人。60歳以上が3分の1を占め、高齢化が進んでるという。

更に、景気低迷が仕事を奪い、日雇い労働者の街という形態を失いつつあるという。簡易宿泊所 110軒・部屋数 7,733室。そのうち1,600室が空き状態だという。

  この簡易宿泊所の空き室を、旅行客に開放するプロジェクトが進んでいるという。1泊 3,000円という安さが受け、アイデアは実を結びそうだという。

  本当の目的は、外国人を始めとするさまざまな人々が出入りすることにより、疲弊した街を再生させること。試みが成功することを願わずにはいられない。



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