日常生活で使っている「お箸」、奥が深いんですね。中国では、3千年前から使われていたという。熱いものを持つのに手でもつのは熱いから、木の枝などを利用したのが始まりではないかと言われているという。昔のお箸は、柳の枝を折り曲げたピンセットのような形だったという。
東京・銀座にあるお箸専門店「夏野」には、1,600種類のお箸が展示されているという。黒檀、紫檀、象牙 ・・・・ 材料も形も多種多様だが、値段も気になるなあ。
お箸のマナーを母親から注意されたことがありませんか。来る日も来る日も使うお箸には、作法があるという。「禁じ手の作法」をおさらいしてみましょうか。きっと、うなづくことが多いと思います。
銀座「夏野」ホームページ参照
○ 「刺し箸」 お箸を食べ物に突き刺して食べる。
○ 「箸渡し」 お箸ではさみあげた食べ物を、お箸とお箸でやり取りする。
○ 「ねぶり箸」 お箸についたものを、口でなめる。
○ 「持ち箸」 お箸を持っている手で、一緒に他の食器を持つこと。
○ 「涙箸」 お箸の先から、汁をぽたぽた落とす。
○ 「叩き箸」 お箸同士を、太鼓のバチのようにかんかんと叩く。
○ 「かき箸」 食器のふちに口を当てて、料理をかき込んで食べる。
○ 「立て箸」 ご飯の上にお箸を突き刺す。仏箸と言われ、死者の枕元に供えるときだ
け。
○ 「空箸」 お箸を一度料理につけながら、食べないで置く。
○ 「受け箸」 お箸を持ったままおかわりをする。
○ 「込み箸」 口に入れた食べ物を、さらにお箸で口の奥へ押し込む。
○ 「振り箸」 箸先に着いた食べ物を振り落とす。
○ 「移り箸」 あれこれと、卑しくおかずばかり続けて食べること。
○ 「こじ箸」 食器に盛られた料理をかき回し、好物をさがす。
○ 「迷い箸」 どの料理から食べようかと迷い、料理の上で箸を動かす。
○ 「二人箸」 二人一緒に同じ料理をはさむ。
○ 「寄せ箸」 食器をお箸で手前に引き寄せる。
○ 「指し箸」 お箸で人を指すこと。
|