わが家の車庫は入り口にシャッターがない。先日、格納している車が砂ぼこりで汚れていた。新聞で読んだ「黄砂」の影響なのでしょう。
黄砂は、中国大陸のコビ砂漠やタクラマカン砂漠など黄土地帯の砂が、砂嵐によって舞い上がり、偏西風に乗って日本などに運ばれてくる。3〜5月の春に多い現象だという。
洗濯物や車、農作物など生活の身近で私たちに悪影響を与えている。心配なのは、病原菌などの細菌が付着して運ばれてくるのでは、ということです。
宮碕林司・著「地球を救う森づくり」の中に、地球崩壊が中国から始まっていると記されている。「海に水の届かない川・黄河」というのがある。私が社会科の授業で習った黄河は、対岸が見えない海のような巨大な川だった。ところが、年間・200日も断水状態だという。また、北京郊外60キロメートルまで砂漠化が進み、2030年に北京が砂漠にというショッキングな話も書かれている。更に、中国全土で毎年190万人が大気汚染で亡くなっている、という環境被害も載っている。警告提言だとは思うが、安閑としていられないことは確かです。
なぜ砂漠が増えたのか、それはヒツジやヤギの家畜が一因だということがNHKで放送された。単純明快、ヒツジやヤギは草地の草を食べるだけではなく、根も食べてしまうからだという。そこでヒツジやヤギを減らす行政府も出てきたという。
中国の内蒙古自治区に広がるボルチン沙漠は、北京北東約500キロメートルに位置する砂漠。この砂漠は百年ほと前まで、草原と森林の広がる大地だったという。それが過剰な開墾のために伐木・放牧により砂漠化が急速にすすんだという。人間が環境を破壊している証明に思えます。
このボルチン沙漠の一部を、森林や田畑に再生しょうという試みが2002年から、現地に暮らす人と日本のボランティアにより始まったという。題して、緑と人の共存「森林農場」。こういう試みがあちこちで行われています。小さなことの積み重ねが、地球を救う第一歩であることを、私たちは忘れてはならない。
森林回復の大切さを訴えた、ジャン・ジオン著「木を植えた人」は、地球を守る原点を教えている。ドングリを拾い、それで苗木をつくり、荒廃地に植える。育つにつれて草地も増える。そこからは水も湧き出るようになる。草地を絶やすヒツジを飼うことを止める。やがて野菜がつくられ ・・・・・・。一人の男が、肉体と精神をぎりぎりつめ、荒れ果てた地を蘇らせる物語は、全世界の感動を呼んだ。
地球温暖化による異常気象は、生活の中で感じるようになりました。平成16年の大風は、北斗市・文月神社境内にある樹齢350年のスギ大木を47本なぎ倒しました。全国的にも異常気象が発生し環境の悪化は国民が感じています。
私たちが簡単にできる協力は「植林」です。一人ひとりが地球温暖化防止のために社会貢献する。このことが「地球を救う」一因となるのです。
(「地球を救う森づくり」参照)
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