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◎「五誓」 松下幸之助の教え



  1979年に、松下政経塾は建塾された。松下幸之助が私財70億円を投じ、「21世紀の日本を担う人材育成」などを目的にスタートさせたという。

  1年目は「修身」。将来国家を担いうる指導者にふさわしい人間性の涵養。日本の伝統精神に学び、様々な現場体験実習を通じて人間を磨いていく。

  2年目は「立志」。自らの志を確固たるものにするべく、実習や実践活動を行う。活動計画は自ら立案し、結果に対して責任を負う。

  3年目は「自立」。社会に指導者として羽ばたく離陸期間である。卒塾後、社会にどのような形で関わっていくことが自分にふさわしいのか、実践活動を通じてシュミレーションしていく。

施設は、神奈川県・茅ヶ崎市にある。東海道線・辻堂駅からバスで11分。門限は午後7時、緊急の場合以外出入りできない。塾には、「塾是」 「塾訓」 「五誓」 がある。今回は「五誓」を紹介しますので、あやかって実践をしてみましょう。


1  素子貫徹の事

  常に志を抱きつつ懸命に為すべきを為すならば、いかなる困難に出会うとも、道はかならず開けてくる。成功の要諦は、成功するまで続けるところにある。

1  自主自立の事

  他を頼り人をあてにしていては事はすすまない。自らの力で、自らの足で歩いてこそ他の共鳴も得られ、知恵も力も集まって良き成果がもたらされる。

1  万事研修の事

  見るもの聞くことすべてに学び、一切の体験を研修と受けとめて勤しむところに真の口上がある。心して見れば、万物ことごとく我が師となる。

1  先駆開拓の事

  期成ににとらわれず、たえず創造し開拓していく姿に、日本と世界の未来がある。時代に先がけて進む者こそ、新たな歴史の扉を開くものである。

1  感謝協力の事

  いかなる人材が集うとも、和がなければ成果は得られない。常に感謝の心を抱いて互いに協力しあってこそ、信頼が培われ、真の発展も生まれてくる。


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