きちんと暮すことが 生きる基本
*己一身の贅沢を越えて 「志」を
もう一つの提案は、「志」を持つことだ。そこそこに食べられるようになれば、「足るを知る」ことだ。そして、自分一身の必要以上の贅沢に向かうのではなく、「世のため、人のため」に役に立つことにエネルギーを費やすべきだということである。まさに「志」である。
自らの贅沢にはきりがない。自己の贅沢だけを追い求めている限り、いつまで経っても、「精神的飢餓」から抜けられない。
これからの日本人は、「自分だけの幸せではなく、みんなの幸せ、地球上に生きるすべての人の幸せ、子々孫々までの幸せを求める贅沢」を目標としていきたいものである。
己一身の贅沢など小さい。「私は、この地球上に生きるすべての人の幸せを求めています」などという日本人が増えてきたら、日本人は、世界中から尊敬されるようになるだろう。
「日本の進路研究会」シリーズ第一回は、衆議院議員の逢沢一郎氏を講師として招いて行った。逢沢氏は「イギリスBBC放送とアメリカのメリーランド大学の調査によると、日本は、世界に良い影響を与えている国のナンバーワンでした」と教えてくれた。
21世紀の日本は、世界中から、「日本のおかげで、地球が救われた」、「日本人の働きのおかげで、世界は救われた」と言われる働きをすべきである。それが私たちの夢であり、誇りであり、「志」である。
志ネットワーク 63 2006年7月1日発行(季刊)から
|