「屋上緑化」
東京の高層ホテルから窓外を眺めると、屋上緑化のビルが増えている光景を目にする。地球温暖化対策に協力する企業が増えることは、環境問題対策向上につながります。
屋上緑化によって、熱エネルギーが遮断され、空調費の省エネが図られるという。専門用語では「ヒートアイランド現象緩和対策」というのだそうです。
昔から、湿気を呼び込んだり、屋上の耐久性を低下させるなどの不安な面が言われていました。しかし、技術や資材の向上により、酸性雨や紫外線をストップさせ、逆に防水層を強固にするという。
このヒートアイランド現象緩和対策の屋上緑化は、賛同者が増えたことから施工コストが安くなり、伸びが期待できるという。一般住宅にも、この運動が広がってほしい。
「壁面緑化」
テレビで放映されるヨーロッパの古い民家。壁一面が、蔦などのつるでおおわれた緑化民家が多いですね。貫禄があって丈夫そうに見え、築数百年でまだまだ使えるという説明、納得です。
旧大野でも、以前は壁一面が緑の家はあった。しかし木造の場合は、水分などの影響を受け、壁面が傷むと思っている。わが家の向かいにあるサイロは、全体がつるに覆われ、道行くひとにやすらぎを与えている。
このつる植物で建物の壁を覆う「壁面緑化」は、ヒートアイランド現象効果がクローズアップされ、施工量が伸びているという。
都市部にあっては、ビル街を緑化させることから「垂直の森」。植樹する余裕地のないビルにとっては一石二鳥のメリットがある。
デメリツトは建物に対する積載荷重ぐらいだという。壁を傷めるという心配は、ヒビや合わせ目をきちんとしておけば大丈夫。問題は、屋上緑化に比べて施工費が高いこと。早く単価が安くなる改善が進むことを期待したい。
「環境問題救世主の森」 期待
都会には緑化スペースが少ない。二酸化炭素や二酸化硫黄など大気汚染物質を吸収する壁面緑化は、環境問題対策として大きく伸びてほしい。また美観はもとより、緑の景観は人々にやすらぎをプレゼントする。助成金を出して応援しようという自治体も増え、感心も高まりつつある。「環境問題救世主の森」となることを期待したい。
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