高齢化時代を迎えた。介護保険を始めとする数々の制度が作られた。また、医療費の見直しもされ、保障制度はめまぐるしく変わっている。、高齢者にとってかならずしも満足のいく改善ばかりではなく、不安な日々というのが、いつわらざる現実に写ります。
高齢化時代になって、経験したことのない現実問題が次々と現れる。核家族化による離散、共働き家庭の増加、老々介護、公的サービスに対する個人負担、病気入院と介護施設の境界、医療と介護の考え方の相違、などなど。こういう現実が実際に見えてきたことにより、長生きをすることに抵抗を感じる人が多くなっている。
こういう中、高齢者が住みなれた地域で楽しく生活できるよう、介護保険制度などでは手の届かない部分のサービスを提供する「よりあい所」がスタートした。
年をとっても、障害をもっても、例えぼけたとしても、ここで生まれてきた、だからこれからも「この町で暮したい」、誰もが思うあたりまえのことを支援しようというのが、高齢者「よりあい所」を作る会の主旨です。
よりあい所の名称は「たまゆら」。「たまゆら」は、古代のアクセサリー勾玉がふれあう時にだすきれいな音、「玉響」をイメージしてつけたという。
「たまゆら」の参加を誘うパンフレットには、{「年を取っても、体が少し不自由になっても、ときどきはキラリと輝いていたい」「つらい時、つかれた時、そこへ行くとな〜んだかホッとする」、自由で気ままでらく〜な場所、「たまゆら」はそんな場所をめざします。} と書かれている。
事業計画を見ると、「昼食会」「ボランティア演芸」「花畑菜園」「レクリエーション体操」「児童・生徒との交流会」「美容教室」「デパートでの買い物」などなど、楽しくなるメニューがいっぱい。マージャン・囲碁・そば打ち ・・・ どんどん夢は広がる内容となってます。
毎月300円の会費を払い支援する協力者は、30人を超えたという。協力者自身、自分と重ね合わせて不安を感じているのかも知れない。この会の特長は、会員が利用者と同じ目線で利用内容を楽しむところにある。
発足に尽力した人は、「小さくてもいい」「出来るだけでいい」、という目標を高くせずに重きを置いたように見える。いろんな人の意見を聞き、知恵を貸してもらうことも大先輩に求めている。こういう熱意が伝わり、地域の高齢者から喜ばれる「たまゆら」となることでしょう。
「たまゆら」のような活動は、全国にはたくさんあります。それぞれの地域の特性を生かしながら、試行錯誤の運営をしているというのが実態だと思う。無理を慎む、という「初心」を忘れずの社会貢献に期待をします。
「たまゆら」 よりあい所を作る会 代表 中村勝雄さん
活動場所 せせらぎ保健センター
活動日時 毎週月曜日 AM 10〜16時
参加料 500円 (昼食代 保険代 含む)
参加対象者 北斗市在住者で65歳以上の方
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