2006・10・1の北海道新聞に「原野商法また被害」「土地を売るのに測量代や広告費支払え」という記事が出た。20〜30年前に、原野商法で高値で買わされた土地所有者を狙った詐欺まがいの被害が、東京などで広がっていると言う内容。土地が高く売れそうなので、と言って測量費などをだまし取るというもの。
旧大野町内でも、20〜30年前に原野商法と思われる事象があった。原野や山林を宅地並みの面積に細かく分筆し、東京や大阪など都会人をターゲットに売りさばいたのでしょう。今そういう場所は、雑木が生え境界もわからないほどに荒れている。こういうケースは、北海道各所にあり困っている自治体もあるのではないか。
「原野商法」とは、価値のない土地を、言葉巧みに高額で販売するというもの。坪当たり単価は、都会の地価に比べれると月とスッポンほどの差。「新幹線が予定されているので必ず値上がりする」などの誘い文句につられ、現地を見ないで土地所有者になった人もいると聞く。
新聞の記事は、高値で買った土地所有者の二次被害ということですから、お気の毒です。北斗市は北海道新幹線の新駅が予定され、原野商法が蔓延する背景が整っている。本州の新幹線新駅設置が効を奏したケースでは、土地に関わる被害事例や紛争も耳にする。大切な財産が、さまざまな人を振り回すことのないように気をつけなければならない。
北斗市は都市計画区域が定められている。市街化区域や市街化調整区域は、法律のしばりがあり心配は少ない。問題は、法律のしばりが小さい市街化調整区域外の土地です。北斗市内の土地が、原野商法的な販売で迷惑をかけることのないよう、お互い気をつけなければならない。
「国民生活センター・資料」
二次被害者
性別 男性が48.7% 女性が51.3%
年齢 平均年齢 67.4% 70歳代 32.7% 60歳代 27.7%
職業 無職 51.3% 家事従事者 24.9%
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