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◎歌声喫茶・復活期待



  「歌声喫茶・初めての体験」

  高校の修学旅行は京都だった。友人と夜の街に繰り出し、当時大都会で大流行だった「歌声喫茶」に入った。はじめて入店体験する喫茶店は、田舎者には異様に写った。

中央のステージを囲む椅子席は、だんだん畑のようになっている。女性が中心で超満員、室内は明るく清潔感ある雰囲気だった。壁には元祖アイドル歌手・北原謙二・来店予定のポスターが貼られていたように記憶している。いまでもハッキリ覚えていることは、高校生だった私に強烈なイメージを与えたのでしょう。

みんなが大きな口を開けて声を出すので、つられて歌うハメになる。声を出さないと、逆に居ずらい雰囲気になる。下を向いて歌う人はいない。みんな前向きの考えにさせられる。歌声喫茶は、人格を変えてしまう効果がある。

  「歌声喫茶の盛衰」

  歌声喫茶は戦後の東京・新宿で産声をあげた。函館市内でも数件あったように記憶している。歌声喫茶は、選曲などから清潔さが感じられた。コーラスで歌うような純情可憐な曲。演歌のように独特の個人芸的な「こぶしまわし」も必要ない。みんなで歌うので「うまい・へた」も関係ない。昼間も開店している。などなどブームを呼ぶ要因があった。

昭和30〜40年代に全盛をきわめた。しかし、強敵・カラオケの登場で世代交代を余儀なくされた。しかし、歌声喫茶の灯は絶えていないという。むしろ、復活のきざしも見えるという。その時代に生きてきた人にとっては、なつかしい香りというよりうれしい気分。

  全国には、「歌声喫茶」という看板ではないが、内容が同じという店が相当あるらしい。「うたごえ酒場」「うたごえ広場」「歌声ライブ」などなど。まだまだガンバッテいる地域や経営者がいる。

  「歌声喫茶・復活期待」

  歌声喫茶の全盛時代を生きた若者は、俗にいう団塊の世代で今50〜60代になっている。高齢化時代を迎え、今後30年は仕事と無縁の新たな挑戦の生活を送ることになる。また、病気との付き合いも多くなることも避けられない。

カラオケは個人プレーで嫌がる人も多い。うたごえであれば、みんなで歌うので「うまい・へた」を心配しなくていい。大きな声を出すことは、肺活量を高め健康に効果があるとも言われる。更に、みんなで歌うことを好む人は、協調性にあふれ人間関係がうまくいくとも言われる。

  カラオケ愛好者も、昼間のスナックで歌うことが静かなブームになっている。スナックは夜に開店するものと思い込んでいた。昼間の営業で喫茶店並みの料金、時間もたっぷり、茶飲み話もOKとくれば、客も店の経営者も両得(徳かも)。安倍総理の言葉ではないが、時代は瞬時、瞬時変化したいる。

  歌声喫茶に若者を参加させることは難しい。懐古的復活ではなく、高齢者時代の健康維持機能としての感覚を持った「歌声喫茶」が増えることを期待したい。
外国ポピュラー. 童謡・唱歌. 掲載曲一覧 ... (2)音質をよくする方法 《MIDIの貸し出しについて》 コチラをご覧ください。 ... 内容は基本的に「MIDI歌声喫茶」の「蛇足」と同じですが、新しいコンテンツも入れてあります。 ...

   



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