公立学校の教員になるためには、まず教員養成の大学等で学び資格免許をとる。さらに都道府県単位の試験に合格することが一般的です。その合格者を、都道府県単位の教育委員会が、各区市町村の学校に振り分けるという方式です。教育委員会といっても、采配の実質的権限は事務局が持っています。
今その教員採用に、変化が起ころうとしている。団塊世代の大量退職に対応する教員の確保の仕方です。確保といっても数のことではない。末端の教育委員会が望む、「質の良い教員」の確保をしようという動きです。
最近のいじめなどのニュースを見ると、先生の質の問題が心配されるケースもある。これは、教育現場にひそむ根深い原因があるのかも知れないが、はからずも今心配されているいじめの問題と重なる部分もある。
区市町村の現場では、父母から、質の高い教員の配置を求められている。大学教育の僅かな実習経験だけでは、父母の期待に添える「現場での即戦力」は育たない、と思われているのが実情ではないだろうか。
先日、東京都・山田宏杉並区長の講話を聞いた。東京都が採用した教員を、無条件で区が受け入れなければならない不合理。区は、父母の望む教員を責任持って配置するために、自らの手で募集し採用するのが当然の時代になった。という内容の話は、合点がいく説明であった。
国は、地方自治体にそういう権限を移譲しても、さばく事務能力がないと思っているのかも知れない。杉並区長の挑戦は、時間はかかったが「杉並師範塾」という形で実現し、来春から花を咲かせる。また横浜市でも、「よこはま教師塾」を今年度立ち上げ、将来を担うリーダー育成を目指すことになっている。いずれも、全国から優秀な人材を求める姿勢は一致している。さらに、これらとは形が異なるが、京都市では「京都教師塾」を立ち上げ、教員全体の資質の底上げを目指すという発想の塾を船出させる。
地方から教育を変えていく行動が始まった。これは、国が提案した「特区」制度の恩恵であるが、すそ野が広がるかどうかは実績もさることながら、国の権限委譲のふところの深さにかかっている。
「杉並師範塾」
「杉並師範塾」設立に向けてのお願い. 杉並区長. 山田宏.
教育は人なり。 ... 並師範塾』を平成十八年四月に開塾したいと考えています。 杉並区が求める教師像は ...
そのために是非、杉並区民の皆さんをはじめ、全国からこの「杉並師範塾」設 ...
「よこはま教師塾」
よこはま教師塾"を開設します!
横浜市教育委員会では、教育に対する"理想と情熱と技"を備えた即戦力教員の確保・養成を図るため、本市教員志望の学生・社会人などを対象にした教員養成塾
... 「よこはま教師塾」について(資料) 1. 開設趣旨 ...
「京都教師塾」
рR712340) 政令指定都市初 教員志望者対象の講座等を創設. 京都ならではの
「京都教師塾」 の創設について ...
実践的指導力を身に付けた人材を養成する,京都ならではの「教師塾」を創設する。 2 開. 塾 平成18年
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