「冬ごもり」
高齢になれば、「冬ごもり」が一番と決め込んでいる人が多いのではないでしょうか。高齢者の大敵は「転倒」。骨折で入院すると、全体の筋力・体力を弱め、しいては寝たきりにという話をよく耳にします。
家族はこれを心配します。そこで、「寒い外は風邪をひきますよ。出歩くことは控えなさい」「雪道は転倒して危ないですよ」「買い物があれば言いなさい。スーパーで買ってきてあげますよ」 ・・・・ やさしい言葉がどんどんやってきます。幸せといえば「幸」なんでしょうが、元気維持には「不幸せ」なのかも知れない、と私は思う。
「元気管理」
父は数え92歳で別世界の人となった。晩年は「転倒」が多く、転んでの怪我も多かった。しかし、家族の心配は、どこ吹く風の聞き流しが多かった。せめて「杖」を使ってくれればと思い用意したが、ついに使用することはなかった。
80歳の半ばにもなれば、五感を含めた体力が、「1年に1歳加齢」のはずが「1年に3歳加齢」の感じを受ける。それほど老化のスピードが早まることを父や母から実感したが、当の本人は気付かずの日々を過した。
こういう違いがあることを理解しないまま、やさしい言葉と思い「注意」をした。しかし、当の両親にとっては「小さな親切、大きなお世話」だったのでしょう。間違っていたということを、この頃は感じる。
「体を動かさなければ弱る」「杖なんぞ使うもんか。まだまだそういう齢ではない」「自分のことは自分が一番知ってる」 などなど、高齢になっても「自分のことは自分でしたい」「元気管理も自分がする」という気持ちを、加齢に伴って強く持つようになることを感じる。こういう気持ちを大切にしてやることも、必要だと思う。
「元気管理は
自分で管理」
親に対しては、親切心で「あれは危ない」「これも危ない」「それも危ない」など、次々と注意をしながら生活した。注意はしたが、ほとんどは聞き入れてもらえなかった。人間の持って生まれた性分は、そうそう簡単に変えられるものではないことを学んだ。
自分も親の性分を受け継いでいるので、「家族の指図は受けない」将来生活になることでしょう。「元気管理」、身内は心配するかも知れないが、高齢になっても「自分で管理」する訓練を、ひそかに高齢準備期間の今からしておくことも、一考する値があるのでは。
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