「好かれる高齢者になる努力」
高齢者を家族に持つ中高年100人に聞いた、「好かれる高齢者」のアンケートを見た。第一位は「おしゃれでいつも身ぎれいにしている人」。第二位が「昔の自慢話をしない人」。第三位は「いこじでガンコでない人」。第四位が「若い人の話をよく聞く」という結果でした。
高齢者の場合、「おしゃれな人」と「だらしない人」を比べると、極端な違いを感じることがあります。父は、「着たきりすずめ」はダメ、と母にいつも注意を受けていた。高齢になったら、気に入ったセーターや服・ズボン ・・・・ 取り替えさせるのが大変だった。
高齢になればなるほど「尊敬」されると思っていた。しかし現実は、高齢になればなるほど「好かれる努力」をしなければならない世の中になった感があります。
「東京と田舎のおしゃれ差」
以前、東京のデパートで、80歳前後のご夫婦が目に入った。ご夫人が、真っ赤なコートを着ていたので、いやおうなしに目がいった。仲睦ましく写り、おしゃれもいいもんだなあと思った。感心したことは、誰も注目の眼差しを向けないことでした。大都会では、特別なおしゃれでないのでしょう。
田舎都会のデパートを、こういうスタイルで歩けば、注目されること間違いなしです。大都会は、おしゃれできる環境なんですね。
「ステッキおじいさん」
数年前のことですが、○○スタンドバーに入った時のことです。ステッキを持った一人のおじいさんが入ってきました。止まり木のある席に腰をかけ、カクテルを一杯飲み終わると、「また来るよ」と言い残して店を出ました。服装も背広姿です。
「毎日午後7時半、店に来ます」。「30分経つと店を出て家に帰ります」。「奥さんも健在です」、とママさんが教えてくれた。背広を着て凛とし、おしゃれなステッキを持ち、好きなカクテルを健康にほどよいだけ嗜む、このおしゃれが元気の源のようですよ、とも教えてくれた。
「ピンクで植林」
横浜の高齢社会をよくする虹の仲間の高齢者は、旧大野の山にブナの木を植えるボランティアで、4回足を運んでいます。その中の80歳を過ぎた方は、来るたび「紫系ピンク」の素敵なブラウス姿です。植林の服装は、「地味な恰好」が当然と思い勝ちです。高齢者のおしゃれな姿での植林は、ブナの木も大喜びと思います。
「おしゃれで元気百倍」
北海道の田舎都会に住み「おしゃれ」をすれば、北海道弁でいう「いいふりこき」と陰口を言われそう。また、「見栄をはってる」とも言われそう。という心配が先に立ちます。
時代が変りました。「おしゃれ」をすることが「外出」を積極的にさせ、元気の源になります。「おしゃれ」は、ブランド品を身につけることではありません。身ぎれいにして清潔感、これを「おしゃれ」の原点にすることを、元気なうちから実践を考えましょうよ。
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