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◎ 高齢時代・「新しい発見」考えよう


 

  「平均寿命への進路」

  還暦イコール定年は、まだまだ先のことと思っていたら、ようしゃなく現実となった。月日の過ぎる速さには驚きます。

  日本人の平均寿命からすれば、定年後30〜40年は今までと違った生活をしなければならないのが現実です。

  同期の仲間の進路を聞くと、「自営業だから元気なうちは定年なし」 「もう使用人として働くのは終止符を打つ。好きな趣味を楽しむよ」 「体のために、会社が用意してくれた働き場で頑張るよ」、と意見が分かれている。


  
「新しい意欲」

  定年後の進路の中で、「趣味を楽しみながら暮したい」という仲間の顔色は、生き生きしているように見えます。

  上司や部下、会社や取引先などの、「目に見えない」「言葉で言えない」ような圧迫感の中で仕事を続けてきた仲間もいます。

  こういう仲間からは、「新しい発見」を見つけながら平均寿命をまっとうしようという意欲も感じられます。


  
「新しい発見」

  定年後に家庭菜園を楽しむご夫婦が、ピンク色の花を見せてくれた。つるが上に伸び、長いもとそっくりです。花は、写真のように観賞にも適したものです。

この野菜は、「アピオス」というアメリカ原産の「じゃがいも」だという。じゃがいもと栄養分を比較した資料を見ると、鉄分 4倍、繊維 5倍、タンパク質 3倍、カルシューム 30倍、エネルギー 2.6倍という優れものの野菜です。

収獲したアピオスをおすそ分けしていただき試食してみた。煮たいもの皮をむき、それを油で揚げた食味は、ユリ根の味に似た甘みのある美味しさでした。

  私にとっては新しい発見でしたが、青森県では以前から商品となって販売されてます。理由は、明治時代に北アメリカからリンゴの苗木を輸入した際、その根にアピオスの種子が付着してきたことがきっかけだという。

  食べ方は、蒸してもよし、味噌汁や茶わん蒸しの具にもよし、から揚げチップスもよし、クッキー・パン・ドーナツなど幅広い材料に適している。


  
「小さな挑戦」

  アピオスは青森県では知れ渡っているが、北海道に住む私にとっては新しい発見の野菜でした。わが家の近くで定年者が栽培しなければ、知らないまま人生を・・・・・。

  野菜栽培に限ることなく、趣味の中で「新しい発見」を求め、それをさまざまな人に知らせしむことも高齢時代の生活のなかでは大切なことだと思います。

  元気なうちに、「新しい発見」を考えてみましょうよ。



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