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◎ 高齢時代・「夫婦喧嘩回避」考えよう


 
  「年をとれば気が短くなる」、という話をよく耳にしながら今日まできた。
「そうかも知れないなあ」と思うようになってきたのは、
年を重ねたせいかも知れない。
大先輩の言うことは「当を得ている」。


気が短くなると、「夫婦喧嘩」も多くなるという話もよく耳にする。
高齢時代、先の長い人生を考えると、
「夫婦喧嘩」でムダなエネルギーを費やしたくないですね。

 
  
「言葉のごちそう」
 
  
「言葉のごちそう」(著者・市堀艶子)という本に、「言葉は良薬にもなり、刃にもなる」と載っている。この中の「夫婦喧嘩のルール」
というのを紹介します。

  ささいなことから夫婦喧嘩になったという話です。
  他愛のない話ですが、スリムな体型が自慢だった妻ですが、子供を産んでからしだいにふっくらし始め、最近では、結婚当初の体重より12キロも増えました。
  夫はことあるごとに、「お母さん、後ろ姿がたくましいね」、「おばさん体型まであと一歩」、「ごっつぁんです」、などと平気で言うようになりました。

  文句を言えば、「昔はもっとかわいかったのになあ」と嘆いてみせます。
そんな夜、目の前に迫った子供の受験のことなど、大事な相談をもちかけました。ところが夫は、いつまでたっても茶化してばかりいて相手になってくれません。

  とうとう妻はがまんできなくなって、「もういい」とふくれたら、なんと、「ごめん、同じ土俵に上がらないで・・・・・・」という返事。
日ごろ、太目の体を気にしている妻にとって、とどめのひと言でした。これまでがまんしてきたことの数々が頭に浮かび、怒りに頭がさえて寝るに寝れない・・・・・・。

  興奮したせいか、夜中にのどが渇いて台所に行くと、夫が冷蔵庫のドアをあけてのぞき込んでいます。妻は「
まだ起きているの」と言ったつもりが、「まだ生きているの」となって、再び・・・・・。


   「ことわざ」

  ことわざは、「夫婦喧嘩」に関わるものがたくさんある。
「夫婦喧嘩と夏そばは犬も食わない」。
「夫婦喧嘩と谷川の濁りは直ちに止む」。
夫婦喧嘩も大事に至ると大変なことになる。至らない前に解決が大事。
「酔い覚めて妻の背中に手を合わせ」 こういうケースもあるのでは

  ことわざは、「夫婦喧嘩」早めに店仕舞いをうながしている。


  「演歌が教える夫婦」

  演歌には、「夫婦(めおと)」のつく曲が多い。
三笠優子の「夫婦川」「夫婦橋」「夫婦舟」、都はるみの「夫婦坂」、村田英雄の「夫婦酒」「夫婦春秋」、石川さゆりの「夫婦善哉」、などなどいっぱいある。

  どの曲も、苦労浮世の物語。「つらい暮らしも 手を取り合って 越えてきた」、「寄り添い越えた かたい絆の二人づれ」、「苦労したってかまわない おまえが そばにいればいい」、「つらい浮世を たえぬいて あなた命とついて来た」 ・・・・ 。

  でも、夫婦喧嘩は、いっしょに歩んできた苦労の過去も、一瞬にして吹き飛ばしてしまう。


  「夫婦喧嘩回避・考えよう」

  夫婦喧嘩は、時として必要なのかも知れない。しかし、高齢になっての喧嘩はムダの一語です。
わかってはいるのだが・・・・・夫婦喧嘩ゼロの妙案は見つからない。いかに少なくするかを心がけることが大切なのかも知れない。
「どちらかがガマンしたから老夫婦」、こういう毎日を心がけ、高齢になったら夫婦喧嘩回避、元気なうちから考えましょう。


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