「虹の仲間の活動」
横浜の高齢社会をよくする虹の仲間の会員は、老後を自らの手で把握しようということにも積極的です。施設見学に出かけ、自らの体験を通して老後の生き方の参考にする、という考え方です。
老後の暮らしを、子どもや身内に任せるのではなく、自分で判断して、心置きなくしようという行動は、当たり前のことですがなかなかできないことです。
「施設見学」
私は、老後は「自宅」で過ごしたいと思う一人です。それは、長年生活して慣れ親しんだ自宅は、身体が不自由になっても、身体が憶えていて動作の支えになると思うからです。
また、父の入院生活から感じたことは、6人なり4人の大部屋で治療を受けることは、時には相部屋の人に大きな迷惑を及ぼすことが多々あったからです。
迷惑をかけないようにするための気遣いは、付き添う家族を苦しめることにもつながる場合もあります。
虹の仲間の皆さんから、横浜には高級老人ホームというのがあり、元気な時も、認知症になっても、最後まで手厚く介護看護してくれるという施設があります、ということを教えてもらった。私自身、この目で確かめることにし、虹の仲間にお願いして施設を見学する願いが叶いました。
「住宅型有料老人ホーム」
見学したひとつの施設を「例」として紹介します。
条件
@ 入居時に満65歳以上であること。
A 二人で入居の場合、「夫婦」「兄弟姉妹」「親子」に限ること。
B 日常生活を自立して営むことのできる健康状態であること。
C 健康保険・介護保険に加入していること。
費用
入居一時金 39,500,000円
(二人の場合はプラス8,000,000円 15年以内であれば返還額生ずる)
施設移行保証金 5,000,000円 合計 44,500,000円
(二人の場合10,000,000円 入居時負担で返還しない)
月々の費用
管理費基本料金 99,500円(99,500円〜174,300円)
食事基本料金 15,750円 管理基本料合計 115,500円
(二人の場合プラス48,000円)
選択費用
食事を任せた場合 朝食 420円 昼食 420円 夕食 735円
駐車場利用の場合 月 15,750円
物置を利用の場合 月 2,100円
各部屋の水道・電気・ガス・受信料等 実費
個室の広さ 一人用 約16〜18坪 二人用 約18〜24坪
この施設は、平成16年に開設された。鉄筋コンクリート造で室数が76で定員129名。
昼間の体制10人。非常勤の医師1名、看護師1名、調理員3名、栄養士1名。夜間体制2人。
開設まもない施設ですが、空き室は1室。
「施設の印象」
至れり尽くせりの施設は、想像以上に老後を安全に暮らせるような配りょが行き届いています。
また、健康であれば海外・国内旅行などを楽しみながら生活ができ、趣味の手習いも用意されている。
困るなあと思うことは、高額な一時金と毎月の負担金です。3ケ所の施設を見せてもらいましたが、毎月の費用が30〜45万円必要なことです。入所一時金のほかに毎月の負担金を、長く支払うということは、私に置き換えれば「夢」のようなことです。
大都会と北海道の個人所得の差、大きいことを感じます
「知識を得よう」
施設見学して判断できたことは、「入居無理・無理」でした。国民年金で支払いできる負担ではありません。よほど蓄えがなければ入居は難しい。
でも、最初から答えを出さず、元気なうちにまずは施設を見学し、その上でどうするかを判断することがいいと思います。元気・元気なうちに、自分の幸せ探し考えてみましょう。
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