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◎大野ダム完成・大野町発展の宝です



  平成5年に着工した国営かんがい排水事業・「大野ダム」。計画通り工事が進み、この3月で完成します。建設の目的のひとつは、向野・文月・白川・稲里地区の畑に水を供給することです。もうひとつは、人口増加、工業団地の拡大、北海道新幹線・新函館駅(仮称)設置などの水需要に対応するためです。

  総事業費は 約174億円。財源負担は、国が 約145.3億円、道が 約23.1億円、大野町が 約5.6億円です。事業実施は北海道開発局が行いました。工事期間は、着工が平成5年、完成が平成15年、計画通り10年でした。ダムの規模は、高さ 47.5m 幅 160m 貯水量 140万トン、水路延長 20,440m。

  このダムの水量 140万トンの内訳は、農業用水 130万トン、水道用水 10万トンです。農業分の大野町負担金は、約5億6千5百万円。これを17年(H16〜H32)間で分割して返済すればよいことになっています。しかし、利息が5%と高く・最終的には、約8億7千2百万円返済することになります。そこで、財政的には厳しい状況にありますが、平成15年度予算で・約62%相当分、3億4千8百万円を一括繰上げ償還をすることを考えています。これにより、最終的返済額は、約6億8千2百万円となり、約1億9千万円の効果がでます。  

  一方水道用水については、飲み水にして3000トンの権利を得ます。水はダムからではなく、上川汲沢川から取水します。取水して水量が不足する分は、ダムからの水で補います。平成14年度に浄水能力1000トンの施設を建設しており、この4月から使用開始されます。ダム建設に対する大野町水道事業の負担は、総額 約7億7百万円。国からの補助が 約3億5千4百万円、大野町の水道会計への負担が 約3億5千4百万円、うち交付税の措置が 約1億1千6百万円ですから、実質的な負担は 約2億3千8百万円です。

  平成15年度から、ダムの水を利用する・道営かんがい排水事業が始まります。事業期間は、平成15〜19年度。計画事業費は、約7億円、うち国の負担50%。道の負担27.5%。大野町の負担22.5%。事業内容は、向野・文月・稲里・白川地区の農地412haにかんがいするため、給水栓を17ケ所設置するものです。(設置ケ所 向野10ケ所・文月5ケ所・村内1ケ所・稲里白川1ケ所) 水の使用料金は、当分の間・無料です

  平成17年度からは、団体営事業の末端整備が始まります。計画事業費 約14億7千4百万円、うち国の負担55%。道1%。地元44%。事業内容は、稲里・白川地区などへの給水施設整備です。

  今後・この事業実施に当たっては、関係する地域や議会と相談しながら進めることになります。
ダムの耐用年数は80年ですが、大事に使えば・100年も150年も大丈夫と言われています。子孫への宝となるダム、建設事故もなく、まずは完成しました。北海道開発局・北海道庁を始めとする関係者に感謝いたします。

 


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