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◎平成16年 職員への年頭あいさつ



平成16年1月6日 役場庁舎で行った「新年の職員への年頭あいさつ」

  明けましておめでとうございます。職員の皆様、元気そうで何よりです。
昨年は、皆さんが一生懸命町づくりに働いてくれたお陰で、予定していた事業が順調に進みました。あらためて感謝をいたします。

  正月のある会合で、若い人から 「役場の職員は給料が高くていいなあ」 と言われたんです。私は、役場の職員だって、昔と違い給料を下げられているんですよ。そうしたら、「退職の心配もないし」 と言うんです。よそで働いている人たちから見れば、公務員はよく見えるんですね。

昔だったら続けて、「税金で・・・・・・」 「応対する言葉づかいが悪い」 「態度が悪い」 などなど役場に対する苦情が出たもんです。ところが、こういう苦情はこの頃聞くことがありませんね。職員ひとり一人の応対が、相手の立場になってしているからです。このことについても職員の皆さんに感謝いたします。

  今年は、大野町の歴史において大きな節目となります。平成16年度・工事着工は見送られましたが、前提となる青函トンネル内の課題解決のための調査が行われることになり、現実的なものとなってきました。

この6月中に、政府・与党が平成17年度着工の結論を出すことになっています。ここまで進展したのは、これまで多くの関係者が汗を流してきた賜物であります。私たち町民の期待する平成17年度着工、そして青函同時開業という良い答えがでることを、期待するものです。

  二つ目は、上磯町との合併協議です。今月から本格的に議論が始まります。そして町民にも情報が順次公開されていくことになります。町と町とが合併するということは至難の仕事です。町民の方々も不安いっぱいだと思うんです。

そこで職員の皆さんにお願いです。合併問題については、職員の皆さんも勉強会を開いてよく知ってほしいんです。そして、町民から聞かれたら正しい説明をしてあげてほしいんです。「教えないから覚えない」というような傍観者とならないことをお願いいたします。

又、合併は目先のことにとらわれず、50年先・百年先・子孫の代の繁栄を見据えて、悔いのない判断をすべきだと私は思っています。

  先日国の予算が示されました。本来予算というものは、収入に見合った額をもって支出を定めるのが原則です。ここ数年、収入プラス長期借入金で収入を大きくふくらませて支出を大きくしてきました。これが原因で町村が 「公債費の償還増」 という形で苦しんでいます。

ようやく、収入に見合った支出の地方財政計画が作られました。このため、町村に対する地方交付税が大きく減少となります。こりまま推移すると、全国の町村の中では大変な事態になる自治体もという心配も。こうなると、最悪の場合は職員のリストラ・大幅な給与引き下げというものが、現実的なものになることも心配されます。

私たちは、こうならないためにも、「削るべきものは削る」 「止めていいものは止める」 「延ばしていいものは延ばす」 これを、勇気をもって提案し実現することが大事です。但し、「町民のために必要だ」 というものは、前向きに実行していかなければならないということは、申すまでもないことです。

  4月1日から行政組織の改革を行います。さまざまな意見がありますが、「小手先の改革」 では効果が得られないと思います。。この改革の目的は、町民の立場に立った改革であることは申すまでもありませんが、「成果を得られるかどうか」 については、職員皆さんの双肩にかかっているのです。

町民から、「対応が素晴らしい」 という言葉を受け取るには、自分を今以上に磨かなければなりません。「自分を磨く」 ことは、町民への対応にハネ返っていきます。また、「自分を磨く」 ことは、地方分権で国や道から権限移譲されてくる仕事に対して、自信をもって対応できることにもつながると思います。

これからの町村役場の仕事は、今以上に助け合っていかなければ、どんどん増える仕事量に対応できなくなります。一人だけ突出してもダメです。皆んなが突出する努力を怠たってはなりません。

  管理職の方々は、「職員を動かす力」 を今以上、身につけてほしいですね。
一般的に、「部下をしかることができない」 「部下に仕事をお願いすることができない」 とも言われる時代。ハッキリ・わかりやすく指示し、職員を動かす力を一層身につけていただくことをお願いいたします。

  一般職の方々へのお願いは、いちいち言わないとやらない「指示待ち族」にならないでほしい。言われなくてもやる。そして提案する。そういう積極性を身につけ、上司に信頼される仕事をするように努力されることをお願いいたします。

  終わりになりましたが、家族を大切にし・そして健康に留意して、今年も一生懸命町民のために働いていただくことを願い、年頭のあいさつといたします。


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