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◎軽四輪車(町長公用車)にしてよかった



  初登庁(平成11年5月1日)の日からまもなく2年になります。
  振り返れば、その日はトヨタクラウンロイヤルサルーンの黒塗り町長と助役の専用車2台を廃止し
 た思い出の日でもあります。
  大型高級車から軽四輪車に乗り換えるということは、思いもよらない賛否の声が押し寄せてきまし
 た。
  「黒塗り高級車でなければ町長の貫禄がない」
  「何もそこまで経費節減しなくても」
  「町長が自ら運転するのは危ない」
  「軽四輪車は衝突したとき大ケガする」
  など心配が入り混じった意見が多かったですね。
  廃車した理由のひとつは、運転される職員の自由を多くしてあげることでした。この2年間、土曜・
 日曜ずいぶん行事などがあり、休日は数えるほどです。更に、夜の会合。これもまたビックリするほ
 ど多いですね。
  「職員の家族へのサービスを多くさせてあげたい。」この思いの効果はあったと自分では評価して
 います。
  もうひとつは、経費節減です。運転手さんの給料は数百万円になります。職員不足の部署に配転
 させ労働の適正化に効果をもたせると同時に、すべての経費について節減しなければならないとい
 うことを実践でアピールでき、効果も生まれたと思っています。
  エピソードもたくさんありました。
  ある大きな大会に自ら運転して来賓駐車場に行きましたら、手を左右に大きく振って、「ここはダメ
 ですよ」と合図されました。来賓は軽四輪でくることがないという先入観があるんですね。見た目だ
 けで判断することの危険性を知らされました。
  また、個人的に助かることも数多くあります。
  自ら運転するのですから、乗るときに「すいません」「どこどこまでお願いします」、降りるときのわ
 ずらわしさがなく気軽です。などなど・・・・・・・・。
  議会では私有車での事故のことやら何かと心配してくれ、2年目には、軽四輪の公用車を用意し
 てくれました。
  この軽四輪を自ら運転して、目的地に着くまではカラオケで演歌を練習し、道路に不備なところが
 あればとまって状況を把握する。愛用車の働きに感謝する毎日です。
  ありがたいと思うことがあります。当初「軽四町長」のアダ名をつけられていたのですが、この頃、
 プッツリ耳にしなくなりました。


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