初登庁(平成11年5月1日)の日からまもなく2年になります。
振り返れば、その日はトヨタクラウンロイヤルサルーンの黒塗り町長と助役の専用車2台を廃止し
た思い出の日でもあります。
大型高級車から軽四輪車に乗り換えるということは、思いもよらない賛否の声が押し寄せてきまし
た。
「黒塗り高級車でなければ町長の貫禄がない」
「何もそこまで経費節減しなくても」
「町長が自ら運転するのは危ない」
「軽四輪車は衝突したとき大ケガする」
など心配が入り混じった意見が多かったですね。
廃車した理由のひとつは、運転される職員の自由を多くしてあげることでした。この2年間、土曜・
日曜ずいぶん行事などがあり、休日は数えるほどです。更に、夜の会合。これもまたビックリするほ
ど多いですね。
「職員の家族へのサービスを多くさせてあげたい。」この思いの効果はあったと自分では評価して
います。
もうひとつは、経費節減です。運転手さんの給料は数百万円になります。職員不足の部署に配転
させ労働の適正化に効果をもたせると同時に、すべての経費について節減しなければならないとい
うことを実践でアピールでき、効果も生まれたと思っています。
エピソードもたくさんありました。
ある大きな大会に自ら運転して来賓駐車場に行きましたら、手を左右に大きく振って、「ここはダメ
ですよ」と合図されました。来賓は軽四輪でくることがないという先入観があるんですね。見た目だ
けで判断することの危険性を知らされました。
また、個人的に助かることも数多くあります。
自ら運転するのですから、乗るときに「すいません」「どこどこまでお願いします」、降りるときのわ
ずらわしさがなく気軽です。などなど・・・・・・・・。
議会では私有車での事故のことやら何かと心配してくれ、2年目には、軽四輪の公用車を用意し
てくれました。
この軽四輪を自ら運転して、目的地に着くまではカラオケで演歌を練習し、道路に不備なところが
あればとまって状況を把握する。愛用車の働きに感謝する毎日です。
ありがたいと思うことがあります。当初「軽四町長」のアダ名をつけられていたのですが、この頃、
プッツリ耳にしなくなりました。
|