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◎介護保険料・利用が多く改定やむなしの状況



  介護保険制度が始まってからまもなく3年。今年は、平成15年度から17年度までの介護保険事計画策定の年です。そこで、大野町における実施3年間の検証と、今後の見通しを考えてみます。

# 介護保険制度

  この制度は、平成12年度に始まりました。3年ごとに実績を検証し、さらに3年間の計画を立てましょうということになっています。
  平成14年度は、平成15年度〜17年度までの計画を立てる年にあたります。そこで、町では介護保険事業計画策定作りを進めています。  

# 介護保険・平成12年度〜14年度の実績と見込み(3年間の平均)

 ・65歳以上のおとしより  2115 人 (18.9%) うち 介護認定者   316 人 (15%)
 ・介護認定者のうち制度利用者  239 人 (75.6%) うち 在宅利用者 150 人 (63%)
                                     うち 施設利用者  89 人 (37%)
 ・利用額  約 444,000 千円   うち 在宅  約 109,000 千円 (25%)
                         うち 施設 約 331,000 千円 (75%)

# 利用者からみた計画と実施(平成12年度に立てた計画と実績)

 ・平成12年度=100.6%  平成13年度=106.2%  平成14年度(見込み)=104.6%
 
 いずれの年も、実績が計画を上回りました。このことは、PRが行き届き・制度がよく理解されたも
 のと思われます。結果、利用者が多くなったということです。このことは、介護保険利用者及び家族
 の方に喜ばれているということが言えます。


# 収支について(12年度〜14年度)

 ・平成12年度 = 赤字分は、国が負担しました。
  平成13年度 = 約  900 万円の赤字   町税で負担   
  平成14年度 = 約 1600 万円の赤字   町政で負担
  法律では、赤字分については・次の保険料改定の時に上積みさせて取ることを指導しています。

# 介護費用・今後の見通し(15年度〜17年度)

            介護に係る費用の最少予測額     介護に係る費用の最大予測額                        
平成15年度        4億7千1百万円             5億1千6百万円                                   
平成16年度        4億8千4百万円             5億2千8百万円                                   
平成17年度        4億8千6百万円             5億3千1百万円                  
介護保険料予測額    月額 3,350 円           月額 3,700 円            


# 改定の方向

    介護費用が平成14年度並の横ばいと仮定すると、標準 65歳以上の方からは
    現在の月額 2,800円を 3,350円に改定しなければ赤字となります。
    法律では、平成12年度〜14年度の赤字分も上乗せさせるよう指導しています。     
    大野町では、上乗せはしないことにしています。
   
    介護費用が最高を予測した場合 3,700円に改定しなければ赤字となります。

# 結論

    改定額は、介護保険事業計画が決まり、議会と相談して決めることになります。
    改定することが決まれば、3月議会で条例改正が審議される運びとなります。
    いずれにしても、施設介護が増えると・介護保険料はドンドン高くなる仕組みです。
    町民の皆さんも、在宅介護を真剣に考えなけれならない事態を理解して頂きたいと思います。

 
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