野原すみれのペンネームで「老親介護は今よりずっと楽になる<心も家計も救われる65の知恵」他を出版している三井一代です。
この本の中で、私は「介護は一人で抱えこまずにいろんな人の手を借りてのり越えましょう、決してやるっきゃない、仕方がないと頑張ってはイケません」と訴えています。
あくまでも、介護者の立場で、介護者の身になり、介護者を応援するために書いたのです。おかげさまで、多くの方々のご支援を得て、介護本では珍しく12刷りと好評です。
先日、お招きいただき講演をした厚生労働省の外郭団体である国際長寿センターの事務局長さんからは、「介護者のバイブル的存在」と評価していただきました。
老親介護で疲れ果て病気になったり、親より先にあの世に行くなんてもってのほか、公的介護サービスを目いっぱい使って、できるた゜けラクに介護をしましょう、と提案しています。
北海道にも3回講演に呼ばれ10月22日は森町でお話しを致します。
そこでも、介護疲れを美徳とするな、恥と思って下さい」と力説するつもりです。
しかし、吉田町長の考えは「介護保険など出来るだけ使わず家族で介護しましょう」と言っています。
[吉田よりー介護保険を有効に使い自宅で介護をしましょうーというのが私の提唱です。]
この点だけが吉田町長と対立する点です。他はみんな大好きなんですが。
私に言わせれば冗談じゃない、家族だけで介護をするのは大変だから、お互い様の精神で社会全体でお世話しましょうと発足したのが介護保険です。私たちは涙ぐましい努力をして税金を長年払ってきたのです。
困った時に助けてもらうのは当然の権利なのです。それに介護保険の運用のために保険料も払っているのですから。胸を張って堂々と使っていいのですよ。介護は子育てと違って、いつ終わるかわからないのです。40代には40代の、50代には50代の、60代には60代の生活があります。自らを犠牲にしてする介護ではなく、公的サービスを上手に日々の生活に取りいれて、明るく建設的なポジティブ介護をいたしましょう。
さて、吉田町長様、どう反論なさるのか楽しみにお待ちいたしております。
森町での講演の翌日の10月23日には再び仲間達20余人と共に植樹させていただきます。自分達の植えた木がやがて森を支えるかけがえのない一本の木に成長することを思うと胸は感動で震えます。
何かとお世話になるかと思いますが、どうぞよろしくお願いいたします。お目もじを楽しみに。皆様にもよろしく。
2001.9.19 三井一代(野原すみれ)
三井一代さんの紹介(ペンネーム 野原すみれ)
1937 東京生まれ
1978 国民生活センター募集論文で最優秀賞「消費者の権利」
1989 横浜市募集の論文で最優秀賞「みんなで考えよう高齢化社会」
現 在 高齢化社会をよくする虹の仲間の運営委員長
東神奈川高齢者ショートステイセンター「若草」施設長
「横浜市神奈川区反町1ー7−5 045−320−6330」
著 書 「今日もしっかりモメてます(母をめぐる看護奮戦記)」
「老親介護は今よりずっとラクになる」
「心も家計も救われる65歳の知恵」
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