バスの乗客少ないですねえ。年々減る乗客減少は、この4月から施行となる民間バス規制緩和の影響で、大野町民さらには大野町の財政に少なからず打撃を受けます。
簡単に言うと、民間営業のバスは、利益の見込める路線だけ走ってよいということです。利益の見込めない路線は、町で運営費「赤字分」を補助すれば走ってもいいですよ、ということになります。
大野町民は、これによってどのような影響を受けるのかを理解し、将来どうすべきか、を議論しなければなりません。
・旧制度での運行補助「平成13年9月まで」
運行回数が1日・10回以下・輸送量が1日・2、5人から150人などの条件を満たす路線に対し、国と道それに町が応分の負担をし運行してきました。
負担は、対象路線ごとの費用の45%を限度に、30%までは国と道が二分の一づつ負担し、残りを町が負担することになっていました。費用は30%を超える部分が僅かだったため、町の負担は微々たる金額でした。
・新制度での運行補助「平成13年10月から」
新しい制度では三つに分類されます。
イ・生活交通路線・・・・・複数町村にまたがり10キロメートル以上で、広域行政圏の都市にアクセ
ス。
運行回数は1日・3回以上。輸送量は15人から150人。他の路線と競
合する区間が50%を超え、かつその区間の1日の輸送量が150人を
超える場合は、競合区間の割合によって補助をカットする。
補助率・・・・・国50% 道50%
ロ・準生活交通路線・・・生活交通路線とほぼ同じだが、違いは広域行政年にアクセスを削り、単
一市町村の系統は20キロメートルを入れたもの。
複数の市町村に・・・・道50% 町50%
単一市町村・・・・・・・・道三分の一 町三分の二
ハ・その他地域が認めた交通路線・・・・補助率 町100%
大野町の現状
1・生活交通路線・・・・・6本
・函館バスセンター・・・・千代田・・・・渡島大野駅
・函館バスセンター・・・・大野・・・・・・峠下
・函館バスセンター・・・・五稜郭・・・・渡島大野駅
・函館バスセンター・・・・東前・・・・・・渡島大野駅
・函館バスセンター・・・・亀田支所・・渡島大野駅
・函館バスセンター・・・・七飯・大野循環・・・・函館バスセンター
2・準生活交通路線・・・・0本
3・その他生活交通路線・・・・5本
・函館バスセンター・・・・清川・文月・・・・渡島大野駅
・函館バスセンター・・・・千代田
・函館バスセンター・・・・清川・文月・・・・鹿島神社
・函館バスセンター・・・・大野・・・・鹿島神社
・函館バスセンター・・・・東前・・・・村山
大野町の負担
・平成12年度 約 150千円
・平成13年度 約 6,000千円
・平成14年度以降 毎年 約10,000千円以上
今後の方向
・平成13・14年度は、町も負担し従来通りの路線を運行してもらう。
・その後は、議会や関係者等と検討して決める。
・バスの規制緩和が実際にやつてきました。
・大野町は、地形の関係上路線の数が多く、渡島支庁管内では一番影響を受けます。
・このときを見越し、町では公営施設「せせらぎ温泉」にせせらぎ号のバスを運行させています。
・今までは、公共施設に町民をバスに乗せて走ることはオーケーでした。
しかし、公共施設以外に町民を輸送することはダメでした。
・せせらぎ号・規制緩和により自由に町民を乗せたり降ろしたりすることが可能になります。
・この自由権を、みんなで知恵をしぼり利活用することを考えましょう。
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