「いつでもどこでも そのことになりきって 一所懸命に生きる 生きるのは自分」
「アノネ 仕事はなんでも いい ただひたすら じぶんの仕事に打ち込んでいる姿はみんな すばら しい」 相田みつを さんの言葉です。一生懸命働く姿は、時には・感動を与えてくれます。また時に は・教訓となります。つぎのメッセージを読んで、何かを感じ取っていただければうれしい。
志ネツトワーク 代表 上甲 晃 さんのデイリーメッセージ 平成１４年７月２６日号 「働きぶり」
今、我が家は増築中である。事務所スペースを整備したいのと、来客のための部屋を確保するの
が目的だ。一間だけの増築とは言え、二ヶ月はかかる。猛暑の時節に、大工さんは、いつも大粒の
汗を流しながら仕事をしてくれている。大型の扇風機が回っているが、熱風をかき混ぜているようなも
のだ。
数年前に新築した時、私たちは横浜に住んでいた。だから、工事の途中経過をほとんど見なかっ
た。それに対して、今回は、毎日のように工事の様子を見ることができる。日一日と家が出来上がっ
ていく様子を確認するのもなかなか楽しいものがある。
そんな日々、私が一番感心するのは、大工さんの働きぶりである。棟梁と若い大工と建設会社の
現場責任者である。朝の７時半ごろには、まず若い大工が現場に顔を見せる。そして、棟梁が間もな
く現れるのだが、その間、若い大工は作業の準備に余念がない。８時ごろには、もう、仕事を始めて
いる。それから昼食時間までは、休憩が一度あるだけ。とにかく黙々と働いている。昼休みは、持参
の弁当を開いている。そして午後１時きっかりに、仕事を再開する。３時のおやつの時間を除けばひ
たすら働いている。仕事が終わるのは、いつも夜の７時ごろ。棟梁が家路に着き、若い大工が後片
付けをしたから帰路に着く。ほぼ、１２時間の働きだ。
はしごの上でぼとぼと流れる汗を気にせずに仕事をしている大工さん。着ているシャツは、汗でべっ
とりとぬれている。そんなありきたりの風景が、私にはとても健全で、うれしい。子供の頃、大工さん
の仕事を見ていた日々の光景がよみがえる。大工さんが弁当を開いている様子、食べ終わって談笑
している姿、そんなごくごく平凡な風景が、なつかしくもあり、しみじみとした平和を感じさせる。
それにしても、大工さんたちは良く働く。几帳面で真剣な働きぶりを見ていると、こちらは感動してし
まう。これで、「値段をまけてくれ」とはとても言えない。大工さんの働きぶりは、そんな無慈悲な要求
を無言のうちにはねつけてしまうし、はばかられる。
デフレ時代、価格競争が激しい。価格が安くなることは、消費者としてはありがたい。しかし、あま
りにも行き過ぎた価格競争が、企業の経営体質を弱めることも事実だ。価格競争に頭を痛めてる企
業も多い。大工さんの無言の働きぶりには、「そこまでしてもらって、さらに価格を安くしろとはとても
言えない」とお客様に納得させるものがある。
志ネットワークについて
みんなが幸せになってこそ、自分も幸せになれる。
そんなふうにみんなが考えることができたら、どんなにすばらしい社会が生まれるでしょう
人を犠牲にしたり、踏み台にして、人の不幸を喜び、自分だけは幸せでありたいとみんなが
考えたとしたら、社会は必ず行き詰まってしまいます。
「志」 とは、みんなが幸せになれるようにするにはどうしたらよいかを求め続ける心とも言え
ます。
私たちは、その思いを同じくする人たちとしっかり手をつなぎ合って、新しい時代に向けて確
かな歩みを始めます。
そして、社会を良くするためには、何よりも最初に良くしなければならないのは 「自分自身」
であることを自覚して、共に励んでいくことを誓い、実践します。
代表 上甲 晃 さんの連絡方法 ＴＥＬ ０７２ ２９１ ０５０４
ＦＡＸ ０７２ ２９１ ０５０８
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